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源氏物語の結婚 平安朝の婚姻制度と恋愛譚 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2012/03/24 |
JAN | 9784121021564 |
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源氏物語の結婚
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商品レビュー
4.5
19件のお客様レビュー
明石の君は召人らしい紫の上は妾ってことかと読んで知った 嫡妻の子と妾妻の子の差は明確にあった(妾の子が正妻の養子になる例も書いてありわかりやすかった) 源氏は理想的な男だが明石の君への扱いかたみるとかならずそうなのかはわからなくなる 一夫一妻多妾っという世界かな 夫が妻以外の女性...
明石の君は召人らしい紫の上は妾ってことかと読んで知った 嫡妻の子と妾妻の子の差は明確にあった(妾の子が正妻の養子になる例も書いてありわかりやすかった) 源氏は理想的な男だが明石の君への扱いかたみるとかならずそうなのかはわからなくなる 一夫一妻多妾っという世界かな 夫が妻以外の女性に浮気したら世間から批判されるのは平安時代もおなじなんだな
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- ネタバレ
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日本の平安時代の婚姻制度が「一夫多妻制」ではなく「一夫一妻制」であることを源氏物語を題材として示した本。古代の婚姻関係の内容が主ではあるが、源氏物語の第1部と第2部の詳解もなされているので、他の源氏物語解説本無しでも読める。それと「紫の上は妾であるにも関わらず、嫡妻に近い立場を(紆余曲折を経つつも)如何にして保てたか」を描くのも本書の目的。 源氏物語の舞台は平安時代中期つまり古代。本書はそのころの婚姻に関する社会常識や律令などを引いて、一夫多妻制としたときの矛盾点(主に嫡妻と妾の格差)を明らかにしている。よって当時も一夫一妻制(で妾を許す一夫一妻多妾)であったことが納得できる。光源氏の振る舞いの特殊性(嫡妻葵の上の家にあまり住んでいないことなど)が一夫多妻制と解釈してしまう要因かと。 そしてまた、光源氏の嫡妻二人(葵の上と女三の宮)や明石の君などの存在が紫の上の立場にどのように影響したか、についても時間推移を追って分かりやすく解説している。 ただし源氏物語の解説部分で「著者紫式部の意向・筋立てにより、この登場人物が現れてこのような行動をしている」との意味合いの記載が多くて(紫式部は実際そのように書いてるのだろうけど)少しうるさく感じる。源氏物語の全体構想は当初から出来ていたとの話についても同様。 また夕霧と妻たち(雲居の雁と落葉の宮)との関係については触れておらず、更に第三部の解説は全く無いので少し物足りない面もある。 とはいえ、平安時代が一夫一妻制だとの説得力は十分な本だと思われる。また源氏物語の解説本としても優れている。今年は大河ドラマ「光る君へ」の年でもあるので、一読をお勧めしたい。
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従来の学説にある「一夫多妻制」に対する批判として,新たに「一夫一妻多妾」であることを軸に,例として源氏物語を解説する。
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