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説き語り日本書史 新潮選書

石川九楊【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2011/12/22
JAN 9784106036941

説き語り日本書史

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商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

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2021/03/01

日本書史が判りにくかったので、もう一冊。こちらは「思索する書家」石川九楊による日本書史解説。独自の筆蝕理論に基づいて藤原俊成、藤原定家の書を日本書史の一つの到達点としたり、御家流の中で生まれる良寛の書に近代の批判性を見い出すなど、実際の作品に触れてその書きぶりから考察する書史感が...

日本書史が判りにくかったので、もう一冊。こちらは「思索する書家」石川九楊による日本書史解説。独自の筆蝕理論に基づいて藤原俊成、藤原定家の書を日本書史の一つの到達点としたり、御家流の中で生まれる良寛の書に近代の批判性を見い出すなど、実際の作品に触れてその書きぶりから考察する書史感が素晴しい。が、その書きぶりを読み取る眼力は自分には当然ないので、ふむふむと思って読むのみ。

Posted by ブクログ

2012/12/01

楷書を、中国思想(政治)の反映と見て、それを拒むところから日本の書史が立ち上がった、という。 筆者の述べている、日本の書の歴史は、ざっとこんな風に理解したらよいだろうか。 平安前期の三筆は、楷書には収まりきれなかった「雑書」を学ぶことで、独自の方向へ歩みだす。 三蹟は、筆を斜...

楷書を、中国思想(政治)の反映と見て、それを拒むところから日本の書史が立ち上がった、という。 筆者の述べている、日本の書の歴史は、ざっとこんな風に理解したらよいだろうか。 平安前期の三筆は、楷書には収まりきれなかった「雑書」を学ぶことで、独自の方向へ歩みだす。 三蹟は、筆を斜めにする「和様」の書を打ち立てていく。 筆者は、日本の和歌の書の可能性の極致を、藤原俊成・定家父子に見ているようだ。 そこからは、筆者によれば、見るべきもののない「流儀書道」の時代(中世)がやってくる、と。 江戸期は、お家流が成立するほか、唐様、僧様と、唐様が散文化した江戸市民の書が生まれ、明治がやってくる。 明治には、世界標準としての中国の書法が入ってきて、現代の書の基礎が築かれる。 図版が多くて、それぞれの時期の書の特徴をつかむのには大変ありがたかった。 また、日本の書の歴史について、おおよその見取り図が出来たのもよかった。 とはいうものの、日本文化史のおおよその見取り図(平安期に国風化し、その後独自の道を歩み、明治期に大変革を遂げる)と大きく違うわけではない。当たり前なのかもしれないが・・・。 『二重言語国家・日本』を読んでいないけれど、本書にもおそらくその考え方(漢字の受容による、複線的な字の理解)が見られるようだ。 99年に出たときは、日本語学を専攻する同級生たちが違和感を表明していたので、なんとなく食わず嫌いをしてきたのだが・・・機会があったら読んでみようか。

Posted by ブクログ

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