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風 百年文庫87

徳冨蘆花, 宮本常一, 若山牧水【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2011/08/06
JAN 9784591121757

¥715

商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

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2022/05/05

椎葉村の近く東郷町の出である若山牧水の「みなかみ紀行」が掲載されているからと読了。ポプラ社の『百年文庫』シリーズは漢字一文字のテーマに沿う短編・紀行文等が納められており、思わぬ良き出会いを生む良書である。 牧水は愛酒の人と言われるが「みなかみ紀行」でもその色は濃かった。宿で酒が...

椎葉村の近く東郷町の出である若山牧水の「みなかみ紀行」が掲載されているからと読了。ポプラ社の『百年文庫』シリーズは漢字一文字のテーマに沿う短編・紀行文等が納められており、思わぬ良き出会いを生む良書である。 牧水は愛酒の人と言われるが「みなかみ紀行」でもその色は濃かった。宿で酒が出ないからと宿屋の子どもに買い物へ行かせ、町中では酒が手に入らなかったと聞けばさらなるチップを掴ませほかまで買いにいかせたのはなかなかの愛酒家だと思わせた。 終盤、石楠花を見つけた興奮と再来を願う儚さが混交した歌が良かった。

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2021/09/11

いずれも江戸と連続する明治の風景。 土佐源氏は再読だが、ここまで露骨な描写だったかと。改めて新鮮に読めた。「秋じゃったのう。」は何度読んでも最高である。 みなかみ紀行はその名の通り水源(の温泉)をたどる旅。当時の人々の健脚ぶりに驚くばかり。四万温泉の田村屋は『細雪』の奈良ホテルに...

いずれも江戸と連続する明治の風景。 土佐源氏は再読だが、ここまで露骨な描写だったかと。改めて新鮮に読めた。「秋じゃったのう。」は何度読んでも最高である。 みなかみ紀行はその名の通り水源(の温泉)をたどる旅。当時の人々の健脚ぶりに驚くばかり。四万温泉の田村屋は『細雪』の奈良ホテルに並ぶdisられぶりだが、今でも立派に続いているようだ。

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2021/04/13

「漁師の娘」 お光の豊かさと悲しみとがこめられた歌。 言葉は少なくとも、優しく柔らかい心、芯のある強さを持っていたお光。 育ての親は、彼らなりにちゃんとお光を愛したのだと思う。 それでも、やはり心に隙間はできてしまう。 お光の悲しさ、寂しさが、切ない。 「土佐源氏」 目も見えな...

「漁師の娘」 お光の豊かさと悲しみとがこめられた歌。 言葉は少なくとも、優しく柔らかい心、芯のある強さを持っていたお光。 育ての親は、彼らなりにちゃんとお光を愛したのだと思う。 それでも、やはり心に隙間はできてしまう。 お光の悲しさ、寂しさが、切ない。 「土佐源氏」 目も見えない歯もなくなった80歳をすぎた橋の下に住む乞食のおじいさんという、特徴的な人物の登場から話は始まる。 若い頃は女性の扱いがうまかったらしく、少しHなお話が続く。 男尊的な社会の中、女性に優しく丁寧なソフトな男性はもてたのだ。 女性はいつの時代も、優しく寄り添ってもらうことを求めているのだ。 それがわかっている男性は、もてるのだなぁ。 「みなかみ紀行」 こういう作品を読むと、いつも、昔の作家はずいぶん金持ちだなあ、と思ってしまう。 何日も何日も宿に泊まり、遊んで暮らしている。 若山牧水は医者の長男だということも考えると、納得する。 正直、私には退屈な話だった。 描写は美しく、声に出して読むと、一層景色が眼前に広がるかのような思いがした。 それでも、全体としては、私には退屈な話だった。 義民磔茂左衛門の話(p126~)は面白かった。

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