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蝉声 河野裕子歌集 塔21世紀叢書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青磁社 |
発売年月日 | 2011/06/12 |
JAN | 9784861981777 |
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蝉声
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商品レビュー
4.8
8件のお客様レビュー
2010年8月12日に亡くなった河野裕子の遺歌集、最期の日まで歌を詠み続けた歌人のありように感動を覚える。八月に私は死ぬのか朝夕のわかちもわかぬ蟬の声降る/手をのべてあなたとあなたにふれたきに息が足りないこの世の息が
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乳がんに冒され、死に向かいゆく中で詠まれた歌を集めた遺歌集。歌集などほとんど読んだことがなく、とても星はつけられないが、この一冊を手にとって良かったと思う。 ままならない自らの身体。来年見ることはないだろう、と思いながら眺める季節の草花。何気ない日常の一コマ。研ぎ澄まされた感性...
乳がんに冒され、死に向かいゆく中で詠まれた歌を集めた遺歌集。歌集などほとんど読んだことがなく、とても星はつけられないが、この一冊を手にとって良かったと思う。 ままならない自らの身体。来年見ることはないだろう、と思いながら眺める季節の草花。何気ない日常の一コマ。研ぎ澄まされた感性で見つめている。 家族を残して逝く無念さや、病魔と一人きりで闘う孤独感が色濃く表れていて胸を締め付けられる。夫への愛情が滲み出た歌も多く、ただただ切ない。 終盤は徐々に力無く弱っていく様が読み手にも伝わるほどだったが、亡くなる直前になると一転して歌を遺したいという強い意志が溢れ出す。そしてこの世に生きた幸せと愛を詠んだ翌日、逝くのである。 死ぬまで情熱の炎を絶やさなかった一人の女性の生き様に心動かされた。 「手をのべてあなたとあなたにふれたきに息が足りないこの世の息が」
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私の好きな歌人のひとり、河野裕子さんの遺歌集。 やはり歌のほぼすべてが死を意識したものになっている。 死を意識した人はずっとこういうことを考えているのかと思うととても寂しくなる。 死を見つめながらも素直にその感情を綴った歌集は、最期まで少しでも多くの言葉を残そうとする河野さんの...
私の好きな歌人のひとり、河野裕子さんの遺歌集。 やはり歌のほぼすべてが死を意識したものになっている。 死を意識した人はずっとこういうことを考えているのかと思うととても寂しくなる。 死を見つめながらも素直にその感情を綴った歌集は、最期まで少しでも多くの言葉を残そうとする河野さんの生き方を表していると思う。 とても良い本だけど、少し余裕のあるときに読まないと辛いかもしれない。
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