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懺悔道としての哲学 田辺元哲学選Ⅱ 岩波文庫

藤田正勝【編】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2010/10/15
JAN 9784003369425

懺悔道としての哲学

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2010/12/08

「種の論理」から一転。今度はいきなり親鸞である。この大転換は凄い。太平洋戦争で自己の哲学の無力さ、社会に対し何か言いたいけど言えないという挫折感から、田辺元はいきなり「自己否定」の懺悔道に入る。 しかも絶対的な自己否定から肯定へと転回もするらしい。このへんはやはり「止揚」の論理学...

「種の論理」から一転。今度はいきなり親鸞である。この大転換は凄い。太平洋戦争で自己の哲学の無力さ、社会に対し何か言いたいけど言えないという挫折感から、田辺元はいきなり「自己否定」の懺悔道に入る。 しかも絶対的な自己否定から肯定へと転回もするらしい。このへんはやはり「止揚」の論理学への執着か。 こういう自己否定を見ると、時代背景とあわせて「敗者の論理だ」とか「敗北史観」とか、近頃の右傾化したしったかぶり論者は言うのかもしれない。 しかし田辺元は戦争勝者であろうと、どこの国であろうと、懺悔は必要だとしており、もっと普遍的な理念であるようだ。 徹底的な自己否定、という点ではおおいに私に興味深かったが、本文ではあいかわらず絶対媒介だのという「論理」にこだわりまくっていた。実は「懺悔道としての哲学」の序文がわかりやすい上に、内容をよく要約していて、よかった。

Posted by ブクログ

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