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七人の中にいる 改版 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2010/09/21 |
JAN | 9784122053649 |
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七人の中にいる 改版
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商品レビュー
3.4
52件のお客様レビュー
主人公の晶子が経営しているペンションで、21年前に起きた医者一家殺人事件の復讐劇が始まる。誰もかれもが怪しすぎてハラハラ引き込まれて一気読み。晶子には最後まで感情移入が出来ずモヤっとした。悔い改めている感じにも思えず、自分の立ち位置を正当化しようとしているけど普通に人殺しの片棒担...
主人公の晶子が経営しているペンションで、21年前に起きた医者一家殺人事件の復讐劇が始まる。誰もかれもが怪しすぎてハラハラ引き込まれて一気読み。晶子には最後まで感情移入が出来ずモヤっとした。悔い改めている感じにも思えず、自分の立ち位置を正当化しようとしているけど普通に人殺しの片棒担いた人でしかない。亡くなった家族や彼が気の毒で仕方がない。
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ペンションに招かれた常連客の中に自分を狙う者がいるかもしれない。 過去を隠して幸せになろうとしても上手くはいかないよね。 古い本なので昔っぽさは感じるけど、読みやすくやすくてどんどん話が進むのでよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どの客にも復讐者と共通点があるように見えて、だんだんと疑心暗鬼になっていく様子がスリリングで面白かったです。 ただ、主人公の晶子に「償い」と呼べるものが何一つなかったことがモヤモヤしました。 肇は郁夫から私刑によって、洋一は早死によって、肇を殺した郁夫も結局は自分で命を落とすことで…という具合に、加害者に当たる人たちはみな、他人の命を奪ったことに対して何か代償を払っています。 晶子も間違いなく医者一家の殺人に関与しているのに、やったことといえば、罪のない宿泊客を疑い(しかも皆優しく接してくれたのに人殺し扱いしているのが酷い…その後お礼も謝罪もないし)、あげく睡眠薬まで飲ませようとし、医者一家の肉親だった郁夫に対しても「後悔したのよ」だけで済ませ謝罪の一言すらない。 罪の意識が全くないと言っても過言ではありません。 しかも結果的に警察に事情を知られることもなく、自分を支援してくれる人を見つけお腹に新たな命を宿して未来を予感させてすらいる。 葛西一家は全員死んだというのに、彼らの死は知らんぷりで自分は家庭を築こうとしている姿勢に腹が立ってしまいました。せめて死なせてしまった人に花を手向けるくらいのことはあっても良かったのでは… 晶子も死んだら納得した、というわけではないのですが、晶子は死んだ人たちへの償いを何一つしていないし、しようともしてないように見えます。立場的には加害者である人の行動としてそれはないんじゃない?と思いました。これじゃ葛西一家があまりにも浮かばれない。 晶子よりも郁夫や見城に共感してしまう作品でした。
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