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路地裏ビルヂング

三羽省吾【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2010/07/13
JAN 9784163293400

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商品レビュー

3.6

32件のお客様レビュー

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2019/10/29

これまた久しぶりの再読。この頃の三羽さん、好きだなぁ。三羽さんはこういうプロレタリア系文芸が似合うように感じる。いわゆるお仕事小説ではなくてプロレタリア系ですよ、念の為。 デビュー作の「太陽がイッパイいっぱい」はかなりプロレタリア系に寄った作品だったが、この頃になるとだいぶ熟れて...

これまた久しぶりの再読。この頃の三羽さん、好きだなぁ。三羽さんはこういうプロレタリア系文芸が似合うように感じる。いわゆるお仕事小説ではなくてプロレタリア系ですよ、念の為。 デビュー作の「太陽がイッパイいっぱい」はかなりプロレタリア系に寄った作品だったが、この頃になるとだいぶ熟れて文芸寄りになっている。 タイトル通り入り組んだ路地の奥にある<辻堂ビルヂング>が舞台。「ビルヂング」というビル名でも分かるように築半世紀のオンボロビルだ。 その中に入っている様々なテナントで働く人々の話を連作方式で描く。 怪しい健康食品・グッズ販売の会社で働くことになった、六ヶ月だけ働いて失業保険を貰おうという甘い考えの男。 夜間働く女性や外国人まで様々な人々が子供を預けにくる認可外保育園で働く、保育士資格のない中年パート女性。 零細不動産会社の分室で働く、空回りし続ける電話営業を主にしている女性社員。 教材から問題まで自分で作らなければならない小さな塾で教える、正雇用でない講師。 大手代理店の下請けの下請けで喘ぐ小さな広告デザイン事務所で働く、がむしゃらな営業マン。 それぞれの主人公は端から見れば、例えば健康食品会社の加藤は下品で騒がしく乱暴で、塾講師の通称エンピツは陰気で覇気がないし、広告デザイン事務所の江草は体育会系で圧が強く鬱陶しい。 だがそれぞれの視点の話を読むと、それぞれ思い悩み藻掻き喘いで、そして時に喜びや発見がある。 個人的には中身を知らなければ絶対にお近づきになりたくないタイプの健康食品会社の加藤が読み進むにつれてどんどん魅力的になって好きだった。 『頑張ってない奴なんていないんだよ』 端から見ただけじゃ分からない。皆頑張っている。

Posted by ブクログ

2018/09/04

初読み作家。連作短編集。 築50年にもなる「辻堂ビルヂング」には、無認可保育園、学習塾、不動産屋、健康食品販売、広告代理店が2F~6Fまで入居する。それぞれの会社(フロアー)の人物を中心に1章~5章まで進み、最終章では売り物がころころ変わる1階の料理店に焦点を当て、辻堂ビルヂング...

初読み作家。連作短編集。 築50年にもなる「辻堂ビルヂング」には、無認可保育園、学習塾、不動産屋、健康食品販売、広告代理店が2F~6Fまで入居する。それぞれの会社(フロアー)の人物を中心に1章~5章まで進み、最終章では売り物がころころ変わる1階の料理店に焦点を当て、辻堂ビルヂング誕生の話を描く。 ひょんなことから、他のフロアーの人たちとの交流が芽生えるが、利害関係のない人たちが自然に集う飲み屋はいいものだなと。料理店のガンジャのキャラクターが良かった。

Posted by ブクログ

2018/01/10

いかにもボロいビルにこれまた人生終わりの人ばかりが集まり、何故だか良い方向に歩き出す。道祖神の力か、辻に建っているビルの力か?人生の辻道物語

Posted by ブクログ

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