1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

ドゴールのいるフランス 危機の時代のリーダーの条件

山口昌子【著】

追加する に追加する

定価 ¥2,090

¥220 定価より1,870円(89%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2010/05/30
JAN 9784309245164

ドゴールのいるフランス

¥220

商品レビュー

2

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2010/08/18

待望の、昌子によるドゴールです。評伝というよりも、ジャーナリストらしい筆さばきであらためてドゴールを日本人へ紹介する、という内容です。フランスでの要人へのインタビューが随所に織りこまれており、これが本書の特色です。日本においてなぜドゴールが注目されないのか、すこし言及がありますが...

待望の、昌子によるドゴールです。評伝というよりも、ジャーナリストらしい筆さばきであらためてドゴールを日本人へ紹介する、という内容です。フランスでの要人へのインタビューが随所に織りこまれており、これが本書の特色です。日本においてなぜドゴールが注目されないのか、すこし言及がありますがまわりくどいです。 戦後日本は、サルトルを寵愛した進歩的文化人が学界やマスコミをリードしたから、というひとこですみます。チャーチルやドゴールがきらいな人は、そもそも戦争と平和を考える資格がありません。この本に積極的な姿勢で挑む人こそ、明日の平和に貢献できる人なのです。 ひとつ具体例を紹介しておきます。ジャン・モーリヤックという人がいますが、この人は指導者の条件として「戦争に勝つこと」をあげています。平時のいまどき…、と思うかもしれませんが、これがまっとうなフランス人の平和への発想です。 昌子曰く、フランス人は大統領選では、意識的に、あるいは無意識のうちに、外交力も含めて、あらゆる意味で、この「戦争に勝てる人」を選んでいるのかもしれない、と。(滋味掬すべし) チャーチルも登場しますが、記述はやや不安定です。たとえばマコーリーの『英国史』を14歳で読破した、とありますが、おそらくマコーリーの詩を暗誦したことを指しているのでしょう。ウィンストンがマコーリーと真剣に格闘するのは、インドに滞在したときです。ウィンストンは二十代にはいってから、ほんものの読書の世界へとはいっていきます。ギボンの衰亡史を読むのもこのころです。閑話休題。 参考文献一覧に、フランス語によるドゴールについての本が厳選されています(たぶん)。フランス語が楽勝な人はもちろんのこと、フランス語をすこし学びはじめたという人も、ドゴールにすこしでも関心があれば、ぜひフランス語で闘いましょう。ドゴールを知るには、フランス語が読めなければどうしようもない、というのが現実です。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品