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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2010/05/15 |
JAN | 9784796675475 |
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商品レビュー
3.7
61件のお客様レビュー
ある専門分野で著名な人間が一般向けに本を出すことがある。プロ野球選手なら野村克也が多かったし、将棋なら羽生善治が多い。 このような書籍でおもしろいのは、その専門分野での話である。のだが、どうしても一般向けを意識するせいか(主に編集の意図なのだろうが)、強引に一般社会での話に繋げる...
ある専門分野で著名な人間が一般向けに本を出すことがある。プロ野球選手なら野村克也が多かったし、将棋なら羽生善治が多い。 このような書籍でおもしろいのは、その専門分野での話である。のだが、どうしても一般向けを意識するせいか(主に編集の意図なのだろうが)、強引に一般社会での話に繋げるところがある。たとえば、野球のチーム論がサラリーマンの組織論に適用されたりする。それが正しいか誤ってるかは置いておくとして、たいていは、特殊な世界でのおもしろい話が凡庸なつまらない話に落とされてしまう。 本書のまえがきで「チンピラの分際で憚りながら一言だけ、この国や社会に、もの申させていただこうか、と。」とある。たしかに本書で、後藤忠政は社会に、政治に、他国にまで一つひとつ語っている。語り口も丁寧である。 しかし、あまりにふつうすぎる。いわゆる保守的なおじさんの常識的視点であり、退屈である。「ヤクザもこんなふつうのことを考えているんだ」という意外性を感じるひとはいるかもしれないが。 本書でおもしろいのは、やはりヤクザとしての非常識な話である。 私は先日の池田大作死去に伴い、たまたま本書の存在を知って読んだのだが、創価学会との協力と闘いの顛末や、池田の品のなさも知れたし、政治家たちとのつながりもおもしろかった。当然、抗争の話も多いので、そのあたりも興味深く読める。 クマを飼っているくだりもよかった。若い衆に散歩させているらしい。ある時、ガサ入れにやってきた警察が麻酔銃も携行してきたとのこと。それに対する後藤の一言は「うちのクマは優しい」。 あとはヤクザは肝臓の病が多いらしい。アルコールはすぐに想像がつくが、入れ墨で汗腺を取るため老廃物が汗で流れず体内に溜まってしまう、というのは、言われてみればたしかにそのとおりなのだが、これまで想像したことがなかった。この手の、経験者にしか思い至らないくだりは本書に多く、そこはおもしろかった。
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私は極道になりたい。 ヤクザの心意気が、こんなにも「筋を通す」を徹底したものだとは思わなかった。 全てに理由があって、全てに筋を通す。 お偉い政治家先生様たちよりよっぽど立派。 痛いのも死ぬのも嫌だから、極道にはなれないだろうけど、極道のように筋の通した生き方をしたい。 図書...
私は極道になりたい。 ヤクザの心意気が、こんなにも「筋を通す」を徹底したものだとは思わなかった。 全てに理由があって、全てに筋を通す。 お偉い政治家先生様たちよりよっぽど立派。 痛いのも死ぬのも嫌だから、極道にはなれないだろうけど、極道のように筋の通した生き方をしたい。 図書館で借りたけど、買うわ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
憚(はばか)りながら 単行本 – 2010/5/15 ヤクザについての勉強になる 2012年1月3日記述 山口組の直参だった後藤忠政氏(現 忠叡)のインタビューを書籍化したもの。 生まれた頃の話から極道を隠居した最近までについて記されている。 特に創価学会との攻防には驚いた。 社会の裏での動きはこうだったのかと参考になる。 ヤクザなどのこれまでの動きを知る人には暴露度がいまいちだという評判もあった。 しかし私個人はヤクザに関してはまるで知らないままであったので勉強になった。 例:山一抗争、野村秋介など。教科書やTV番組でも大きく取り上げられにくいためだろうか。 本の編集上も事件背景などの解説が随所にあり、関連知識が無くても問題なく読める。 本人の自慢話が多いとも言える内容でその点は差し引いて読む必要がある。
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