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中原中也 永遠の詩04
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2010/01/27 |
JAN | 9784096772140 |
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中原中也
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
教科書に載っていたものしか知らなかったので、改めて解説もついたものを読む。リズムが良くて何度も繰り返し口ずさみたくなるのが歌みたい。今でも好きな人が多いのがわかる気がした。
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中原中也の詩集ですね。 私の中也との出会いは、解説の川上未映子さんと同じく中学校の国語の教科書でした。トラウマのように、詩と言えば中也を彷彿します。 実際は中也の詩の深い意味を理解していたとは言えず。蝶のイメージが強烈に焼きついて私の心に住み着いただけようでした。 中也の詩集をあ...
中原中也の詩集ですね。 私の中也との出会いは、解説の川上未映子さんと同じく中学校の国語の教科書でした。トラウマのように、詩と言えば中也を彷彿します。 実際は中也の詩の深い意味を理解していたとは言えず。蝶のイメージが強烈に焼きついて私の心に住み着いただけようでした。 中也の詩集をあらためて読んで、中也の内包の格闘を解説の高橋順子さんと共にふれる事が出来たように思えます。 もちろん、宮沢賢治さんと同じようにすべてを思い至れる訳ではないので、中原中也さんの詩を吟じてみて感じたままに私流に想い受け止めてみました。 永遠の詩のシリーズは、作家の作品から選び抜いた作品集です。選択がとても好ましくとても気にいってしまいました。 一つのメルヘン 秋の夜は、はるかの彼方に、 小石ばかりの、河原があって、 それに陽は、さらさらと さらさらと射しているのでありました。 陽といっても、まるで硅石か何かのようで、 非常な個体の粉末のようで、 さればこそ、さらさらと かすかな音をたててもいるのでした。 さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、 淡い、それでいてくっきりとした 影を落としているのでした。 やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、 今迄流れてもいなかった川床に、水は さらさらと、さらさらと流れているのでありました…… 中原中也さんの詩集を少しずつ読み起こすきっかけになりそうです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この永遠の詩シリーズは8人の詩人が取り上げられていますが、最も早熟の天才は中原中也ではないでしょうか。 高橋順子さんの解説によると、幼いころは神童といわれ、17歳で女優と同棲、のちに失恋、愛児文也の死、そして自身の早すぎる死まで短くて波乱に満ちた生涯だったようです。 中也のファンとしても有名な川上未映子さんも巻末のエッセイ「悲しみとはいったい何か」で中也の背負っていた悲しみについて語られています。 その作品は、静かで明るいものから激しさを秘めたもの、七五調までと多岐にわたってその天才ぶりをうかがわせています。 「春と赤ン坊」 菜の花畑で眠っているのは… 菜の花畑で吹かれているのは… 赤ん坊ではないでしょうか? いいえ、空で鳴るのは、電線です電線です ひねもす、空で鳴るのは、あれは電線です 菜の花畑に眠っているのは、赤ン坊ですけど 走ってゆくのは、自転車自転車 向こうの道を、走ってゆくのは 薄桃色の、風を切って… 薄桃色の、風を切って… 走ってゆくのは菜の花畑や空の白雲 ー赤ン坊を畑に置いて <解説より> 1934年(昭和9)10月、長男文也が生まれた。長男の誕生は中也の憂いをはらう出来事だった。 この詩はその翌年に発表された。赤ン坊の誕生を寿ぐもろもろのものたち…。 あまりに明るく透明なので、なにか怖いほど、第三連で自転車は向こうの道を走っているのだが、第四連では風景が走っている。詩人の心が走っているのだ。「妹よ」とともに諸井三郎により歌曲として発表された。 「帰郷」「盲目の秋」「生い立ちの歌」「頑是ない歌」「一つのメルヘン」「月夜の浜辺」もよかったです。 中原中也(なかはら・ちゅうや) 1907年(明治40)~1937(昭和12) 幼時より神童とうたわれ、中也節とよばれる独特のリズムが耳に残る詩を生み出した。 しかし、繊細すぎる心と体は徐々に変調を来たし、30歳の若さで病没。死後、その評価は高まり、いま、もっとも愛唱される詩人の一人である。
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