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冬の夢

フランシス・スコットフィッツジェラルド【著】, 村上春樹【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2009/11/25
JAN 9784120040719

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商品レビュー

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2023/12/10

“若者というのは、どうやっても現在という時制をそのまま生きることができず、頭の中で輝かしく思い描かれた自らの未来を尺度にして、今日という日を測らずにはいられない。 しかしそれは欠点であると同時にむしろ至福として捉えられるべきことだ。花々や黄金、娘たちや星 ーすべては、例えようのな...

“若者というのは、どうやっても現在という時制をそのまま生きることができず、頭の中で輝かしく思い描かれた自らの未来を尺度にして、今日という日を測らずにはいられない。 しかしそれは欠点であると同時にむしろ至福として捉えられるべきことだ。花々や黄金、娘たちや星 ーすべては、例えようのない、そして決して達成し得ない若き夢の予兆であり、予言に過ぎない。” 『リッツくらい大きなダイアモンド』 “遊園地を見た事はあるかな? 夜に遊園地に行って少し離れた暗がりの中からその姿をよく眺めてみるといい。暗い木の下から。 明かりをいっぱいに灯した、大きな観覧車が空を回るのが見える。細長いボートが滑降して水の中に落ちるのが見える。どこかで楽団が演奏している。ピーナッツの匂いがする。何もかもがキラキラ光っているだろう。(略) しかし、いいかね、それでお前は何か思い出すわけじゃない。それはただ夜の中にぽっかりと浮かんでいるだけだ(略)近くによってはならない。もしそんなことをしたら、お前がそこに見出だすのは、ただ発熱と汗と人の営みだけだ” 『罪の赦し』 表題作『冬の夢』で誇り高い14歳の少年であるデクスターが抱く夢は、金銭や社交界へのデビューといった世俗の成り上がりだけを意味しない。 “彼は華麗なるもの、それ自体を欲していたのだ” その象徴としてーあるいは幻想としてのージュディー•ジョーンズへの愛が、渇望がデクスターを駆り立て、そして苦しめる。 移り気なジュディーを一度は諦めて別の女性との婚約を決めて分別に落ち着こうとしたデクスターは、再び彼の前に姿を現したジュディーの魅力に抗えずまた恋に落ちる。 その後はお決まり通りだーあっという間に再び彼女の心は別の男に移り、折しも始まった戦争にデクスターは志願する。戦後にニューヨークで成功した彼は、ジュディーが平凡な結婚生活に収まっていると知り激しく動揺するー。 この話は、美しかった青春時代の夢が壊れたことを嘆くといったセンチメンタルなものではない。 ポイントは書かれなかった時代にあるだろうと僕は思う。 中西部の小都市からニューヨークに移ったデクスターは、産まれながらの上流階級に属する人々や、華やかなフラッパー、狂騒のジャズエイジによる洗礼を浴びたはずだ。 彼が卑屈にもならず、時代と街に飲み込まれることがなかったのは、魔法のように鮮やかで色褪せぬ美が故郷には存在すること、そして決して手に入れることは叶わずとも己は美と夢に殉じて生きてきたのだという一種の誇りと気高さを内に抱えていられたからではないだろうか。 魔法が解けて夢が失われたとき、彼の手に残ったものはビジネスだけだ。 “僕には泣くこともできない。思いを寄せることもできない。それはもう二度と再び戻ってはこないものなのだ” この苦さが沁みる。 最後に、ジュディーが色褪せていったことは当時すでに大都市だったデトロイトへ嫁いだことにも由来するだろう。ジュディーの魅力と奔放さは、故郷の荘厳な屋敷や美しい自然の中でマジカルな輝やきを放つのだから。 デクスターは、そしてフィッツジェラルドは夢の消失と共に故郷も喪失してしまった。ニューヨークの日没に重ねらた喪失の哀しみの描写も美しい。

Posted by ブクログ

2013/05/25

フィッツジェラルドの妄想はとんでもない。それを思いつくことがまず信じられない。そしてその妄想の高まりを物語に落とし込んでいく。読んでいるだけなのにとんでもないことに巻き込まれていくような気になる短編ばかり。

Posted by ブクログ

2013/05/14

裏表紙のクマがかわいかった。 表紙は建物に対して裏がクマ。 スノッブなふりしてどこかユーモラスな面白さがある。 最初の1話しか読んでいないけど! 思いでは懐かしむものであり お互いの今なんて知らないほういいの。

Posted by ブクログ

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