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殉教 日本人は何を信仰したか 光文社新書

山本博文【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2009/11/16
JAN 9784334035327

殉教

¥220

商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2016/06/11

遠藤周作の「沈黙」を読んで以来、気になる日本人の信仰について、ちゃんとした文献をもとに当時の日本人の心理を読みとこうとする本。武士道と通ずるものがあるし、殉教という言葉が持つ悲惨さとは全然違う喜びのなかでまさに昇天していく信仰の心理は理解できない。どちらかというと転び、転ばない人...

遠藤周作の「沈黙」を読んで以来、気になる日本人の信仰について、ちゃんとした文献をもとに当時の日本人の心理を読みとこうとする本。武士道と通ずるものがあるし、殉教という言葉が持つ悲惨さとは全然違う喜びのなかでまさに昇天していく信仰の心理は理解できない。どちらかというと転び、転ばない人を嘲笑する心理の方が理解できる。なんにせよ、やはり日本人の信仰は日本独自で進化を遂げた土着した信仰なのだと思う。

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2014/07/21

[辛酸か、法悦か]豊臣、徳川初期時代の上からの弾圧により、苦しみの中で殉教を遂げたと「教科書的」には説明されるキリシタンの殉教。そんな定式化した見方に異議を唱えつつ、日本人の死生観の一端を明らかにしようと試みた作品です。著者は、一次史料から丁寧に日本近世を浮かび上がらせることで評...

[辛酸か、法悦か]豊臣、徳川初期時代の上からの弾圧により、苦しみの中で殉教を遂げたと「教科書的」には説明されるキリシタンの殉教。そんな定式化した見方に異議を唱えつつ、日本人の死生観の一端を明らかにしようと試みた作品です。著者は、一次史料から丁寧に日本近世を浮かび上がらせることで評価が高い山本博文。 このテーマの着眼点はお見事だと思います。読めば読むほど、「え、そうだったの!?」と思わされることばかりで、刺激に満ちた読書となりました。また、殉教に対するイメージがいかに現代的な理解に基づいて組み立てられているかが、本書中で明かされる史料の数々で明らかにされており、原資料に当たることの大切さを教えてくれる作品でもありました。 キリスト教の説く殉教と、武士の死生観が意図せずしてクロスすることを指摘する箇所も非常に読み応えがあります。また、それと対比しながら庶民のキリスト教に対する姿勢の変化もしっかりと捉えられており、当時の人々が持つ生死に対する姿勢を考える上で非常に有益だと思います。 〜信仰の強さによる殉教、キリスト教の教えを棄てさえすれば許されるのに、わざわざ信仰を告白して殉教する日本人信者の姿は、世界に類を見ないものだと言ってよい。〜 常識だと思っていたものがひっくり返る気持ち良さが味わえます☆5つ

Posted by ブクログ

2013/12/29

フォトリーディング。著者はノンクリ。なかなか良さそうな本。 高速リーディング後、高速を交えて熟読。 著者はカトリックの信仰とプロテスタントの信仰が違う事を全く述べていなかったので、ひょっとしたらクリスチャンをカトリックの色眼鏡で見ているのかもしれない。その意味で、江戸初期の殉教...

フォトリーディング。著者はノンクリ。なかなか良さそうな本。 高速リーディング後、高速を交えて熟読。 著者はカトリックの信仰とプロテスタントの信仰が違う事を全く述べていなかったので、ひょっとしたらクリスチャンをカトリックの色眼鏡で見ているのかもしれない。その意味で、江戸初期の殉教者たちの死骸を聖なるものとして取り合う切支丹を「信仰者としては当たり前かもしれないが、それ以外の日本人には奇異にみえた」というような事を述べている。プロテスタントの私としてはちょっと著者の記述に教義への不理解が見えた。 しかしながらそのようなことが為政者にとってキリスト教を邪教と思わせる要因となったことは大いに納得できた。 また殉教しようとする切支丹を沿道から崇拝したり、着物に触れようとしたりした時代から20年ほどで、同じような場面で連れて行かれる切支丹を沿道の人々が罵倒するようになったことは、日本人の変わり身の早さを思わせられた。時代が変わると言う事は霊的(聖書的)な表現をすれば、日本の宣教の扉が一時開けられ、すぐに閉じられたと判断できる。これは逆に言えばまた開かれた時にも人々はガラッと変わるのではないかという、リバイバルへの期待へとつながる。 迫害が家康の死後から苛烈になったことは、歴史的に見て興味を持った。 星四つ。

Posted by ブクログ

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