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チェーホフ・ユモレスカ(2) 傑作短編集 新潮文庫

チェーホフ【著】, 松下裕【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/06/01
JAN 9784102065075

チェーホフ・ユモレスカ(2)

¥495

商品レビュー

3.5

6件のお客様レビュー

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2019/12/25

初期作は雑多な魅力の詰め合わせ。玉石混交ではあるが、石も含めて独特の場が生成される。民衆の戯画が中心だが不条理や陰鬱、悲しさ、という情景を描くとさらに輝く。 しかし一般に、こんなものを楽しめる人がそういるとは思えないのだよな。どう考えてもかなりのチェーホフ狂向け。 異色なのは...

初期作は雑多な魅力の詰め合わせ。玉石混交ではあるが、石も含めて独特の場が生成される。民衆の戯画が中心だが不条理や陰鬱、悲しさ、という情景を描くとさらに輝く。 しかし一般に、こんなものを楽しめる人がそういるとは思えないのだよな。どう考えてもかなりのチェーホフ狂向け。 異色なのはヴェルヌのパロディ。ツッコミ過剰、皮肉過剰、出鱈目過剰。これは逸品。 この時代から既に起承転結は無視し始めており、ジョイス『ダブリナーズ』に入っていそうなものもある。 夫が女と逐電し破産までした時、近所の老人がやって来て駄洒落を連発する『雄々しい奥さん』の悲喜劇。賑やかな冬の遊園会の中、ふと耽る思いを描く『酷寒』。筏を操る極貧の竿師達を空撮した『川のほとり』に広がる詩情。 スケッチ的な傑作が多い。 「老人たちは思いに沈んだ。その人の生まれよりも高いもの、地位や、富や、知識よりも高いものは何か、一番みじめな乞食をも神に近づけるものは何かということを彼らは考えていた。」( 『酷寒』)。 ざわざわとした祭の情景の中、ふと会話が途切れて、こんなチェーホフ的内省がいきなり始まる時の快感。ジョイス〜ウルフ的。

Posted by ブクログ

2010/11/20

なんとなくわかりづらい人間相関は仕様でしょう。それか、私の読解力の問題。 しかし、そこを考え合わせてもチェホフのブラックユーモアは素晴らしい。ロシアの風土を感じさせる文体に散りばめられた鋭い皮肉。自他をニヒルに揶揄する短編には彼一流の笑いが随所に見られました。

Posted by ブクログ

2009/12/09

訳者のセンスなのか、台詞回しが面白いです。状況だとか、人物相関がわかりにくいのは僕の理解の浅さと、こんがらがるような名前のせいですきっと。 ページをめくっていくことを楽しめませんでした。 生まれ育った土壌の違いがこうも作品の世界観への進入を防ぐことになるのかと、逆に感心したくら...

訳者のセンスなのか、台詞回しが面白いです。状況だとか、人物相関がわかりにくいのは僕の理解の浅さと、こんがらがるような名前のせいですきっと。 ページをめくっていくことを楽しめませんでした。 生まれ育った土壌の違いがこうも作品の世界観への進入を防ぐことになるのかと、逆に感心したくらいです。

Posted by ブクログ

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