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つながる脳

藤井直敬【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NTT出版
発売年月日 2009/05/22
JAN 9784757160422

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商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2022/10/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

脳科学の行く手にたちはだかる大きな壁-、技術の壁、スケールの壁、こころの壁、社会の壁。これらの壁に対して、最前線の脳科学者たちは、どのように問題を解決しようとしているのか。自由意志や社会的適応、ココロの理論、あるいは脳科学の実験環境や、話題のブレイン-マシン、インターフェイスなどを押さえながら、「脳と社会」の関係性から脳の解明を目指す気鋭の論考。     -20091228

Posted by ブクログ

2021/04/29

 脳の仕組みを知りたくて読むとがっかりするかもしれない。悩める脳科学者の姿を、彼の愚痴を聴く寛容さをもって、脳科学の課題を描きながら読むとなかなかいける。つまり、よくある脳に関する知識を高める本ではないということです。  一方で、最後の第6章はこの本のタイトルともなっている『...

 脳の仕組みを知りたくて読むとがっかりするかもしれない。悩める脳科学者の姿を、彼の愚痴を聴く寛容さをもって、脳科学の課題を描きながら読むとなかなかいける。つまり、よくある脳に関する知識を高める本ではないということです。  一方で、最後の第6章はこの本のタイトルともなっている『つながる脳』と章題されていて、この章題に著者のメッセージが強く現れている。社会学者の視点でヒトと社会を見つめ描いている。そしてそこに微かに現れる脳科学を役立てたいという信念と試行錯誤がそれまでの第5章迄に描かれていだのだと思い至る。  【おわりに】に  〜〜自然科学には「絶対」というものは存在しません。しかし、僕たち科学者たちの仕事は、その境界のグレーゾーンを試行錯誤しながら、なんとか色分けすることなのです。 科学は、そのグレーゾーンが広大で、はたしてシロとクロに分けることができるのか心もとないことばかりです。むしろ、グレーをグレーだとそのまま放置するという理解の方法はないのかと、、、 〜〜 と書かれている。 これは科学の姿勢として私たちが馴染んできたものとはだいぶ違うものだけど、そういった捉え方から新しい何か、今迄見えてこなかった何かが見えるようになるのだろう。本書のなかにも随所に、そういった既成の説を疑い、かれの覗き見た、脳の可能性が描かれている。 それが、それも、科学なのだなぁ。 いずれそのどれかが、世の中の定説になり、ヒトがそれを舞台に世の中を見つめるようになるのかもしれない。

Posted by ブクログ

2018/11/05

理研の脳科学総合研究センター(BSI)に所属する研究者による本。単なる脳科学の一般向け解説本ではなく、揺籃期にある脳科学の研究者としての率直な悩み・問題意識や、将来への展望がつづられている。 脳科学は、脳の活動を直接的に観察することで、今まで主観的・抽象的な議論しかできなかった...

理研の脳科学総合研究センター(BSI)に所属する研究者による本。単なる脳科学の一般向け解説本ではなく、揺籃期にある脳科学の研究者としての率直な悩み・問題意識や、将来への展望がつづられている。 脳科学は、脳の活動を直接的に観察することで、今まで主観的・抽象的な議論しかできなかった「こころ」の問題に実証的・還元的にアプローチして、一般にも注目を浴びている。しかし裏腹に、第一線の研究者の一部には、ここ10年くらい手詰まり感が強まっているらしい。その原因は、ひとつにはヒトの意識というナマモノを扱う難しさであり、もうひとつには脳の活動を記録する技術の未発達なことである。例えば著者が批判するには、情動反応を見る実験で刺激に使う喜怒哀楽の表情のサンプルがあまりにもハッキリしたもので、情動を見るというよりカテゴリー分け課題のようになっていること。また、神経細胞活動の記録は技術的な限界からごく少数のサンプルからとっており、それでもバイアスが低いことが経験的に知られているが、その低バイアスは、現実世界とかけ離れた硬直的な実験条件から来ている可能性。これらはまさに、現場の研究者からしか出てこない批判だ。「心の理論」や「ミラーニューロン」仮説に対しても、実証的な裏づけが乏しいとして批判的である。 著者はそうした壁を破るために、脳のつながりを重視して、あえて複雑な社会性重視の研究を目指している。そのために研究デザインと、脳活動を記録する技術の両面から工夫をしている。まだ研究はぜんぜん途上であり、2頭のサルによる社会性の研究の成果も「まあ、そんなもんかしら」という域を出ない印象。しかしながら、クリアな結論が出ないのは志の高さの裏返し。そのうちまだ混沌としている行動経済学やら認知心理学との連携もできないかと期待させる。 後半に、仮想空間やブレイン−マシン・インターフェイス(BMI)の話が出てくる。BMIなんかヒトでも実証されていて、怖い感じもあるが興味深い。 その他メモ ・社会性の基本的な構成要素を「抑制」ではないかとしている。うん確かに。 ・社会性昆虫の生得的な社会性と、ヒトの学習した社会性は異質なものではないか。 →利他行動を遺伝子から説明するような議論にも批判的。「そう単純じゃないでしょ」ということだが、どうか。 ・最後にカネだけではなく、リスペクトを回すという世界観を提唱。アメリカ帰りの人の意見として興味深い。

Posted by ブクログ

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