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カンピオーネ!(Ⅲ) はじまりの物語 スーパーダッシュ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/03/24 |
JAN | 9784086304818 |
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カンピオーネ!(Ⅲ)
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
7人目の「神殺し」誕生の時
第3巻にきてようやく「最初の話」が語られることになった。思えば珍しい進行である。当初からこの予定だったのだろうか。だが、第1巻を読み始めた時に感じた、設定の妙な「出来上がり感」に対しての説明が充分になされたようには見受けられない。見事なまでのツンツンで始まるエリカとの交流が、今ほ...
第3巻にきてようやく「最初の話」が語られることになった。思えば珍しい進行である。当初からこの予定だったのだろうか。だが、第1巻を読み始めた時に感じた、設定の妙な「出来上がり感」に対しての説明が充分になされたようには見受けられない。見事なまでのツンツンで始まるエリカとの交流が、今ほどのデッレデレまでには至らないからである。「デ」くらいで終わってしまうので、今に至るにはエピソードがもう1つ2つ必要な気がする。おそらくそれがもう1柱の神格(今回は神様が複数出て来る)との結末、つまり第1巻でもエリカが言及しかけているシチリアでの出来事や、同じく第1巻で語られたサルバトーレ・ドニと引き分けた決闘に繋がるのではなかろうか。さて、今回のクライマックスである、護堂のカンピオーネとしての誕生の瞬間だが、その強大過ぎる力や、神々の圧倒的な存在感の割に(他力本願的な作戦勝ちはあるにせよ)案外すんなり、というかあっさりだった印象である。確かに絶体絶命のピンチの末ではあるが、もう少し頁を費やして盛り上げた方が良かったかも。しかし裏を返せば、ここに至るまでがじっくり丁寧に描かれていたのでそう感じたのかもしれない。神々のことも、何も知らない護堂にエリカから解説させる手法で、今まで以上に分かりやすい説明になっていたと思う。そして、絡み合う伏線を巧みに回収していくストーリー展開は安定したレベルで、特に後半のドラマを盛り上げている。ただ、今回は物語の特質として致し方ないのだが、エリカや祐理とのドキドキな絡みがほとんど無いので、その分の物足りなさは否めない。これは次巻でたっぷり補完していただきたいところである。その次巻では作者曰く『銀髪の人たち二名が再登場』との事。第1巻以来の地母神との再戦なのか、エリカの盟友はいかにイジられるのか、なかなかに楽しみである。あと余談だが、あとがきに『7人のカンピオーネに女子はいるか?』とあるが、第1巻第1章に「妖しき洞窟の女王」ことアレキサンドリアの『アイーシャ夫人』なる女性が古参の魔王の1人として記されているので、これが回答ではなかろうか。
DSK
はじまりのものがたり。 史実に明るくない私でも、読み進めていくうちに興味を持ち、調べ始めるレベルにはそそられました。
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3巻になって始まりの物語が示される物語構成ってラノベ界隈だと珍しい部類に入る気がする。 内容はいかにして普通の少年だった草薙護堂がカンピオーネになったのかというものなんだけど、カンピオーネになる前の彼の言動が改めて描かれたことで、やはり護堂って色々な意味で普通じゃなかったんだな...
3巻になって始まりの物語が示される物語構成ってラノベ界隈だと珍しい部類に入る気がする。 内容はいかにして普通の少年だった草薙護堂がカンピオーネになったのかというものなんだけど、カンピオーネになる前の彼の言動が改めて描かれたことで、やはり護堂って色々な意味で普通じゃなかったんだなと思い直すことが出来た 中学生にして酒の飲み比べが出来たり、単身イタリアに行くこともなんとかなるかと思えていたりとかなり普通の枠には収まらない性質を持っていることが判る。更にはまつろわぬ神が起こす惨状を前にしても義侠心から怯まず立ち向かう覚悟を決められる エリカが言うようにとびっきりの愚か者でありながら類まれな奇跡をその手に掴む天運を持っているからこそ、カンピオーネという人智を超越した存在に草薙護堂は到達できたのだと納得できる内容だった ただ、作者が後書きで述べているようにまだ護堂が普通の少年だった時代の話だから、1・2巻のような破天荒な展開は少ないしお色気展開もそれほど無いのは残念だったかも
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