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皇族に嫁いだ女性たち 角川選書443

小田部雄次【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川学芸出版/角川グループパブリッシング
発売年月日 2009/03/10
JAN 9784047034433

皇族に嫁いだ女性たち

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2024/04/04

「皇族に嫁いだ女性たち」と銘打ち3人の宮妃写真を表紙カバーにしているが、内容は彼女達の人生にクローズアップというよりは(してるけど)維新後の皇室全般を説明してくれている。 まぁ宮妃を話そうにも豊富なエピソードが伝えられているのは歴代皇后皇太子妃、梨本宮伊都子妃くらいだろうからそり...

「皇族に嫁いだ女性たち」と銘打ち3人の宮妃写真を表紙カバーにしているが、内容は彼女達の人生にクローズアップというよりは(してるけど)維新後の皇室全般を説明してくれている。 まぁ宮妃を話そうにも豊富なエピソードが伝えられているのは歴代皇后皇太子妃、梨本宮伊都子妃くらいだろうからそりゃこうなるよね的な。 それでも男系家系図だけでなく女性に基づいた家系解説などは当時の姻戚関係を感じ取るのに便利。 内容に特別新しいものはない(小田部氏の他本と大体同じ)だが、久邇宮良子のお妃選びについての考察で「実子のない昭憲皇太后を介して血縁が近すぎるとした一条朝子を外したのは謎、九条家出身の貞明皇后なのでは」「九条家連続はない」とするのは理解できるものの梨本宮万子について「石女という根拠のない噂、同い年禁忌というのも解せない」とだけに留めているのは「?」という感じ。 梨本宮伊都子日記の作者でもある小田部氏は、若き日の大正天皇の度を越した伊都子執心を知っているはずであり、また「女官」などに記された貞明皇后の嫉妬深さも知るはずである。伊都子の娘である万子を皇太子妃に選ぶなどは「九条家出身だから一条家を避けた」どころではないように思う。 貞明皇后の「維新後に急にイキリ出した皇族」嫌いを遥かに超えて梨本宮の娘2人は「絶対にない」選択肢だったのでは。 皇室関係の本をいくつか読んだが昭和初期の「胎中天皇」(内親王出産が続いた良子妃殿下対応。出生前に男女問わず天皇を決める。不測の崩御にも対応。)論は初めて知った。21世紀でも男系うんぬんがトップ議題となる皇位継承問題において、昭和初期にまだ生まれてもない子供に皇位を授ける(しかも内親王はもう4人もいる、次も女なら妹が女帝となる)話が出るなんて。 これを書くと朝鮮半島の方々からはお叱りを受けるとは思うものの。。。それでもやはり朝鮮王族への対応箇所を読むと、1945までの朝鮮半島に対する政策が一般的な侵略とは少し毛色が違う感じがする。まず(1)名前がそのままであること(2)王族の姫に子供を産ませるのではなく、朝鮮王族に日本の皇族姫達を嫁がせていること(しかも華族や末端の皇族ではなく皇太子妃候補として数人まで残ったような人材を)(3)公式文章ではなく日記の類で日本の皇族が朝鮮皇族たちに敬意を持った表現をしていること(4)皇族と王族を並列していることなど。勿論侵略された側からすれば「併合してくれなんて頼んでない」だし「国籍を剥奪され言語文化を奪われた」ことは多大な被害であるんだけども、それでもなんとかっていう神の書物でも「ケファ(アラム語)」を「ペトロ(ギリシア語)」とかに勝手に翻訳するんですよね?名前をね。繰り返しますけど神の書物をね。名前ですよ?(しつこい それから考えれば名前残してるってのは小さいことながら重要な相違点のような。 敗戦後の皇室典範で何が残って(男系継承、陵墓、神武天皇)何が変わった(天皇は世襲だけど国会による助言と承認要、お妃の出自撤廃)も言われてみれば確かにって感じ。神武天皇はよく残ったねぇ。 「戦前であれば生母とはなれても皇族にはなれなかった人達」 そうね。確かに。しかも生母にすらなれないよね上級華族じゃないから。 敗戦直後の週刊誌。ここで商魂逞しいと揶揄された元皇族はまだ幸運だったのかも。 「冬菊のまとふはおのが光のみ」 平民皇太子妃決定は旧皇族旧華族を押し除けた結果ではなく旧皇族旧華族による皇室の見放しとするのも納得の考察。

Posted by ブクログ

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