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茗荷谷の猫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2008/09/25 |
JAN | 9784582834062 |
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茗荷谷の猫
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商品レビュー
3.8
73件のお客様レビュー
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「考えるな。生きたもん勝ちだ」考えさせられます。たとえ、偶然であっても、理由がなくても、後悔しても、生き残ってしまっても。 明治初期(染井吉野)から、昭和三十年頃までの、江戸から東京へ移り行く断面を切り取った短編集。 時代が変わり、世の中も価値観も思い入れまでもが変わっていく。東京の街で、自分の「夢」に向かって、打ち込んで生きてゆく。一人ひとり、名も知れず。けど、どこかで何かが繋がってゆく。そして、それは今東京に住む私たちにも拡がる。 東京は、お金を稼いだり、自由を求めたり、逃げ込んだり、夢を描いたり、可能性に挑戦してみたり、悔やんだり、諦めたり、焼け野原になっても生き延びてみたり。田舎者と都会人との格差を見せつける街、貨幣経済の中心の街、東京人はそれをいち早く当たり前とし、お金以外の価値観を捨てる。それを便利と呼び、いつしかすべてを忘れてゆく。 『八 てのひら』が印象的でした。目頭が熱くなってしまいました。誰もが、こんな経験を繰り返しているんだ、って。それも東京。 最後に、千駄ヶ谷のスペインタイルの家。今はどうなっているのでしょうか。あれから、50年。きっと残っていないんでしょうねぇ。▼日本全国の染井吉野は、全てクローンだと聞く。本当に景色が造られたんですね。
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東京を舞台にした連作短編集。江戸時代の話かな…と思って読み始めたら、次の短編では明治時代になっており…なるほど少しずつ時がたっていることに気がつく。妖怪めいたものが出て怪しい話もあれば、戦後の闇市で生きる青年たちの闇だったり、地方から上京した母をもてなそうとして互いに上手くいかない母娘など。つい泣いてしまうような話もある。一つ一つテイストが違うので飽きずに読むことができたし、登場人物や場所に不思議なつながりもあって楽しめた。
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ここ最近、何度も繰り返し読んでいる『直木賞受賞エッセイ集成』という本に、木内さんのエッセイが掲載されていて、それがすごくよかったので借りてみた。時代小説はもともと大の苦手で、今まで何度か挑戦したけれど、『蜩の記』くらいしか読み終えられたことがない。というか読み終えたけれどかなり...
ここ最近、何度も繰り返し読んでいる『直木賞受賞エッセイ集成』という本に、木内さんのエッセイが掲載されていて、それがすごくよかったので借りてみた。時代小説はもともと大の苦手で、今まで何度か挑戦したけれど、『蜩の記』くらいしか読み終えられたことがない。というか読み終えたけれどかなりきつかったし内容はひとつも覚えていない。そして正直を言うと、この『茗荷谷の猫』も最後まで読むことができなかった。二頁ごとに猛烈に瞼が・・・本当に情けない。でも、木内さんという方に対する興味を失ったわけではない。エッセイ、めちゃくちゃおもしろかったもの。実は学生時代、体育会系の部活でスポーツをしていたという過去にもとても惹かれる。だから読了できなかったことがとても悔しい。でもでも、中学の頃に村上春樹氏の作品を背伸びして読んだときは意味不明でのたうち回ったけれど、大人になってから改めて読んでみたら共感できるところが格段に増えていたりとか、昔大好きだった作家さんの作品から今は心がすっかり離れてしまったりとか、趣味趣向はいろいろ変わる。だから諦めずに、折を見てまた読んでみたいと思う。
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