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人魚は空に還る ミステリ・フロンティア
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2008/08/30 |
JAN | 9784488017385 |
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人魚は空に還る
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商品レビュー
3.6
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明治後期、善人の雑誌記者と美形絵師のコンビのミステリ。記者は雑誌に絵を描いてもらう見返りとして、絵師にホームズ譚を翻訳して聞かせる仲という友情コンビ設定と、明治の街並み、ルパン風の怪盗も出て、実在人物も絡み…という好きな要素が多いけど、予想外だったのは凡人な記者のほうが探偵役なこ...
明治後期、善人の雑誌記者と美形絵師のコンビのミステリ。記者は雑誌に絵を描いてもらう見返りとして、絵師にホームズ譚を翻訳して聞かせる仲という友情コンビ設定と、明治の街並み、ルパン風の怪盗も出て、実在人物も絡み…という好きな要素が多いけど、予想外だったのは凡人な記者のほうが探偵役なこと。同行するカリスマ絵師の知名度と美貌のおかげで関係者が協力的になったり、探偵ごっこをけしかけるのは絵師のほうなんだけど。 記者は特別な推理力はなく、記者の勘と優しさで事件に関わる感じ。ワトスン役が謎解きするのは嬉しいけど、ホームズ風なヒーロー探偵にはならず、ヒューマンドラマの味わい。 続きもいずれ読みたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ミステリをあまり読まないのでミステリとしてはどうなのかな?と疑問に残るところはあるのだけど。 表題作の美しさ、文章の美しさにやられてしまいました。面白かった。キャラクターもいいし。 何よりも、この作者さんの「作品」に対する姿勢が好きです。火を灯すような。そして、熱中することに対する熱とか。 良かった。 誰も死なないミステリって好き。 「点灯人」 これがデビュー第一作なのかな?それとも表題作? もうちょっと「礼が高広をそれなりに好いている」というのは小出しにして欲しかったかもしれない。 桜の容貌の表現が好きだ。 「真珠生成」 とにもかくにも最後の一行にやられてしまいました。綺麗だなー。 「人魚は空に還る」 あったかい話でしたね。観覧車の上からシャボン玉が落ちてくる景色が美しすぎて。小川未明好きだから嬉しかった。確かに声はなくなってしまうな。皆川博子先生の「死の泉」を思い出す。 「怪盗ロータス」 これだけよくわからなかった。読み方が悪かったかな。 ロータスの正体とかも知りたかった。
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