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猫道楽 河出文庫

長野まゆみ【著】

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商品詳細

内容紹介 猫シッターのアルバイトで、一朗は〈猫飼亭〉なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、「極楽」をのぞきみることになり・・・庭の桜が妖しく誘う、4つの物語。
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2008/06/20
JAN 9784309409085

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商品レビュー

3.5

80件のお客様レビュー

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2024/05/13

匂わせのおすすめとして名前が上がっていたから読んでみた。これは匂わせというよりもダイレクトにそれだった。最近のBLと呼ばれるものはよく読む方ではあるけど、これが耽美の世界感か〜。BLとは似て非なるもののような気がする。その家を訪れた瞬間から、非現実の空間に迷い込んでしまったような...

匂わせのおすすめとして名前が上がっていたから読んでみた。これは匂わせというよりもダイレクトにそれだった。最近のBLと呼ばれるものはよく読む方ではあるけど、これが耽美の世界感か〜。BLとは似て非なるもののような気がする。その家を訪れた瞬間から、非現実の空間に迷い込んでしまったような感覚で、話に出てきた4人の男性たちもそんな感じだったんだろうな。猫にされるって言うんだから、つまりそういうことなんだろうけども、どっちがどっちかすらも、華美で妖艶な雰囲気の文章で見事にぼやかされていた。隠喩が直接的な表現もあったけれど、その手のシーンはそんなになかったから特に違和感もなく読めたなあ。最後の2人の話、空気感めっちゃよかった。

Posted by ブクログ

2024/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・2月19日に読み始め、22日に読み終えました。 ・たぶん10年?とかぶりの……再読でした! 長野まゆみで初めて読んだのがこれだったと思う。いや~~なんか、思ってたよりかなりド直球だったね……?? ・以前三浦しをんの書く色っぽめシーンを読んだとき、長野まゆみの匂わせる感じに慣れてたから三浦しをんは直接的でビックリだ~みたいなこと書いた気がするんですけど、長野まゆみもこれ……作品によっちゃしっかりだわ。耽美な雰囲気に惑わされてたけどしっかりだわ。 ・話の大枠だけ覚えてて内容はほとんど覚えてなかったんだけど、唯一3章だけ、当時読みながら想像してたデパートの提灯売り場ははっきり覚えてた。想像の景色が強く残ってるのは不思議だね。覚えてたからかわからないけど、3章が一番好みかも。長野まゆみの十八番というか、兄弟間の切なさ……  ・兄弟といえば、猫飼亭の四兄弟が全員異母兄弟なのもすごい、フェチを感じます。 ・これはフォロイーとお話してて出た話題なんだけど、やっぱ長野まゆみ作品固有の倫理観というか、(これは慣れてるからかもだけど)現実世界に照らしたらおかしいんだけど長野まゆみの文章だからこそスルッと受け入れられる設定とかが気持ちいいね。長野まゆみッ……読んでるッ……!!って気持ちになる。 ・全編通してお風呂のシーンがだいぶ多いの、やっぱり注文の多い料理店のオマージュだったりするのかな。 ・あと傘が結構出てくるのも。傘っていうモチーフはもちろん、それが男物か女物かでもかなり区別してるね。それ思うと、彫刻を施した持ち手で銀の房飾りがついてる立派な傘を見て猫飼亭までつけていったのってかなり…かなりだな。レモンタルトでも傘の話、あったな。 ・最初と最後でお話が繋がってるのよかったね。長野まゆみの主人公攻め(に見えた)って珍しくない……?女物の傘を渡すのとかさ…… 良かったね。 ・最近だいぶ再読の気持ち高まっているので、それこそレモンタルトとかもう一度読みたいなと思います!

Posted by ブクログ

2024/01/24

読了。猫飼亭の主人とその兄弟と、そこを訪れる人との不思議な世界。BL?官能小説?だけど直接的な表現はされておらず、綺麗な文章の中に妖艶な状態が織り混ざっている。独特で不思議な世界に迷い込んだ感じでした。

Posted by ブクログ

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