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「日本」とは何か 日本の歴史00

網野善彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2000/10/20
JAN 9784062689007

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「日本」とは何か

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商品レビュー

4.1

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2021/09/14

少し前に 福岡伸一さんの 「動的平衡」を読み直していた。 言うまでもなく この世の全てのものは 生命の本質は要素そのものではなく、要素と要素の「あいだ」で起きる相互作用にある という まことに刺激的で興味深い「思考」である。 そして 網野善彦さん ずいぶん前から 網野史学に魅せ...

少し前に 福岡伸一さんの 「動的平衡」を読み直していた。 言うまでもなく この世の全てのものは 生命の本質は要素そのものではなく、要素と要素の「あいだ」で起きる相互作用にある という まことに刺激的で興味深い「思考」である。 そして 網野善彦さん ずいぶん前から 網野史学に魅せられて ことあるごとに 手にする著者のお一人 この「「日本」とは何か」 を読み進んでいる中で 何度も 「動的平衡」の仕組みが 思い出された 「動き」があるがゆえに 成り立っている 日本の歴史が 読みほどかれていく 従来の これぞ「日本」という 固定観念にとらわれた歴史学ではなく 網野善彦さんの膨大な資料の読み込み と柔軟な思考に裏付けられた 「日本の歴史」は 「これまで」よりも 「これから」を考えさせてもらえる 興味深い一冊です

Posted by ブクログ

2021/07/03

講談社学術文庫 日本の歴史シリーズ 網野善彦 日本とは何か 面白かった。全26巻読んでみたい 日本という国号の意味と 日本と不可分の天皇制度を古代からたどっている巻。良書だと思う この巻の基本思想 *神話的な日本像を批判〜日本は 孤立した島国、稲作中心の社会、単一民族...

講談社学術文庫 日本の歴史シリーズ 網野善彦 日本とは何か 面白かった。全26巻読んでみたい 日本という国号の意味と 日本と不可分の天皇制度を古代からたどっている巻。良書だと思う この巻の基本思想 *神話的な日本像を批判〜日本は 孤立した島国、稲作中心の社会、単一民族ではない *日本は、ヤマトによる国家の国号であり、ヤマトは 天皇を王と定めた *一国史は成立しない〜海は本来、国境になじまない 日本について *日本が初めて現れるのは、ヤマト支配者(壬申の乱に勝利した天武の朝廷)が、倭国から日本国に国名を変えたとき *持統朝において、天皇の称号とともに日本の国号が定められた *倭人は日本人と同一ではない〜倭寇は国家を超えた海を生活舞台とする人々の動き *日本国の成立以前には、日本も日本人も存在しない〜聖徳太子は倭人であり、日本人ではない *日本書紀の初代神武以降9代までは実在が否定されている〜実在しない神武天皇の即位した日を建国記念日と定めている 進歩史観に対する批判 *人間は自らの努力で進歩してきたわけではない〜人間は常に 社会を意識して生活してきた *進歩の名の下に切り捨てられたものに目を向けつつ歴史を再構成する必要がある 著者のメッセージ 日本論に必要なのは、列島の自然との関わりで形成される地域社会の生業と個性的な生活の歴史を捉えること

Posted by ブクログ

2020/07/08

「日本」とはなにか? というタイトルから、やや一般論的、本質論的な議論かなと思って読み始めると、たしかにそういう面もあるのだが、まさにそのタイトルどおりに、日本という国の名前はいつ使われ始めたのかというところから、話は始まる。 で、その起源は、他国、つまりは中国との関係ででて...

「日本」とはなにか? というタイトルから、やや一般論的、本質論的な議論かなと思って読み始めると、たしかにそういう面もあるのだが、まさにそのタイトルどおりに、日本という国の名前はいつ使われ始めたのかというところから、話は始まる。 で、その起源は、他国、つまりは中国との関係ででてきたもの。ある意味、そうだろうな〜。国名って、他の国があるから、でてくるものだろうからな。 国名からして、そんな感じなので、日本を独立した島国の一民族の農耕民族としてホモジェニックな社会として捉えられがちな思考を気持ちよくらしてくれる。 日本という土地、陸を中心とした歴史ではなくて、海や川で、他国とつながった国としての日本。 多様性を持った国。関係性のなかにある国。 網野さんの晩年の作品で語られてきた歴史感の総まとめみたいなものであるが、この本は完成形になっているわけではななくて、まだまだ研究しなければいけないテーマはたくさんある、という投げかけがなされている。 自分がそれらの仕事を完結できないので、次の世代の研究者への投げかけということなんだろうけど、自身としても、最後まで、問いを探求していく人なんだなと思った。

Posted by ブクログ

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