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楊令伝(4) 雷霆の章
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2008/01/25 |
JAN | 9784087712124 |
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楊令伝(4)
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商品レビュー
4.2
21件のお客様レビュー
北方謙三『大水滸伝シリーズ』には子午山という特別な場所がある(子午山自体は実在する) 都を追われた元禁軍武術師範の王進がその母である王母と隠棲する人里離れた場所である そこには心に問題を抱えた好漢たちが預けられ、王進と王母様、時には同時に預けられた者たちと暮らす中で、王進の厳...
北方謙三『大水滸伝シリーズ』には子午山という特別な場所がある(子午山自体は実在する) 都を追われた元禁軍武術師範の王進がその母である王母と隠棲する人里離れた場所である そこには心に問題を抱えた好漢たちが預けられ、王進と王母様、時には同時に預けられた者たちと暮らす中で、王進の厳しくも凛とした強さと、王母様に厳しさの中にある深い優しさに触れ、人として成長し「新たな命」を与えられ、闘いの中に再び旅立って行く それは武松、史進、鮑旭、馬麟、楊令、張平、花飛麟、ひまわりめろんの八人の漢たちだ(ひとり思いっきりひらがな混じってますけど!) そして王母様が亡くなられた 馬麟は言った「この八人は終生の兄弟だと」 鮑旭は地に自分の名を書き泣いた 書き方は王母様が教えてくれたのだ 張平が王進の言葉を伝える「母は何人もの息子に恵まれて、幸福な生涯だった」と 鮑旭はひとりひとりの心の中に王母様は生きていると考えた 大事なものをなくしたとは、ひとりも思っていない 王母様は心の中にその大きさで、その強さで生き続けるからだ もちろん王母様は北方水滸伝を愛する読者たちの中でも生き続ける そして王母様が心の中に生き続ける限り自分も八人目の兄弟と思っていいのだ 言うまでもなく兄妹もありだ そして最も重要なことは、さすがひまわりめろんさんいいこと言うってことだ しびれるね
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
史進がお兄ちゃんしてる…… ううううあうううう 趙安のことがずっと気になっている。二度も死戦を潜り抜けても拭えない敗北感というか、虚しさというか。楊令伝、信徒も官軍も敵だとみなせないくらい魅力的だ! 花の旗と、流れていった花の寨、似ていないようで似ている親子。わたしは花が好き、今まではこの漢字を見ても植物の花しか浮かばなかったけど今は花栄と花飛麟の二人も一緒に浮かぶ。花飛麟が馬に乗って上体を反らせて矢を打つ姿なんて咲き乱れてる胡蝶蘭みたいじゃないか?あーー、花栄親子、美しすぎて憎い。 連環馬で信徒を蹴り殺すシーンはずっと「あーーーーーーーー」って言いながら読んだし方臘はやる事が絶妙に気持ち悪い。 穆凌の正体が分かるシーン。 史進「二人で妓楼に忍んで行くこともない」 自分の黒歴史持ち出して人の息子のことからかうな!!!!笑 呼延灼の〜〜〜御子息ゥゥそんなんせこぃぃぃ呼延灼を義理の父にしたいので結婚してください穆凌 強くて立派な息子が梁山泊入って上流将校にまでなってよかったねぇ。じんわり。楊令の言葉にくちびるを震わせたのは怒っていたのかなぁ?きになる 子午山ボーイズ、みんなそれぞれキャラも違うのに、心に山の風景を携えていて静かなところが共通点としてあるのが良いな 青蓮寺によって耶律淳が死に、耶律坡機の軍がぼろぼろになったのを見た公孫勝が思う「新しい国家の夢が、崩れていく。たったひとりの人間が死ぬと、呆気なく崩れる夢とはなんなのだ。」 宋江と晁蓋が死んでも崩れない梁山泊の夢を思うし、思いっきり戦えない趙安の武運を嘆いた。耶律淳に夢を託していた3人の武将は肩を落としたやろうな。 虚しさを抱えて俯く公孫勝を照らす西からの光の眩し さ。輝いているのに暗い。 こんな場面の切り取り方ある?! この気持ちを味わえるのが読書の醍醐味だ。
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宋の弱体化を目論む梁山泊の作戦は着々と進む。 南の方蝋の巨大な軍勢は予想以上に展開し、呉用は趙仁として軍師としての手応えとカリスマ性に惹きつかれつつある自分に気づく。 一方、燕雲十六州の戦いも予想以上に好戦しており、新たな国の姿が見えつつある中で、脆さと儚さを感じる幕切れとなる。
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