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沈黙

村上春樹(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 全国学校図書館協議会
発売年月日 1993/03/01
JAN 9784793381126

沈黙

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商品レビュー

4

14件のお客様レビュー

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2023/07/02

深みとは深みの存在を知るものにしかわからないもので、深みを重視する人生は表面上のものごとだけで評価してしまう世界では苦しく辛いものだ。深みに沈んでいるときに落ち着こうとも、生きていくためには表面を泳ぎつづけなければならない。

Posted by ブクログ

2022/05/02

中高生向けの道徳小説  退屈だった。なんとなく筋が予想できてしまって、ひねりがない。むしろ、大沢さんがなぜ僕にそんな話をしてくれたのかといふ事の方が気になる。似たやうなテーマではコンビニ人間の方がおもしろかった。  この小説は「他人の意見に踊らされて集団で行動する連中」といふ存在...

中高生向けの道徳小説  退屈だった。なんとなく筋が予想できてしまって、ひねりがない。むしろ、大沢さんがなぜ僕にそんな話をしてくれたのかといふ事の方が気になる。似たやうなテーマではコンビニ人間の方がおもしろかった。  この小説は「他人の意見に踊らされて集団で行動する連中」といふ存在に辿りつく以上の事がない。私も中学高校の頃はそんな事を考へたりして、そんな事はとうにわかり切ってゐたので、世界の終り~を読んだ時に感じた退屈さがふたたびよみがへってきた。

Posted by ブクログ

2021/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上春樹の短編。集団読書用っていう、薄っぺらい本で、私は随分前に入手したので184円って書いてある。今現在、普通にその値段で購入できるのかどうかわからない。この短編自体は、どこかに収録されているとは思います。 素晴らしい小説だと思う。 ある男性の独白。中学生の頃、いじめというか、どうにも相性の悪い同級生によって、クラスのみんなから無視されるような最悪な状況に追い込まれた思い出を語る。それをいかにして乗り越えたかという話になっている。 確かにこの男性は、いじめ(集団による無視)から乗り越え、ある意味強くなったのだが、「俺、こんなこともあったけど、強くなったぜ」という話ではない。人間って、こんなに愚かな生き物なのだ。こういう人間が、時々いるんだ。それはもう、どうしようもないことなんだ。こういう人間に、無意識に扇動されて、自分では悪気もないまま、悪いことをしているという自覚もないまま、平気で人を傷つける人間の集団…それについて、怒りを通り越して、深い悲しみを感じる、という物語だ。 「いじめに負けるな」「屈するな」という話ではないけど、もし何か、悪い巡り合わせで、自分が標的にされてしまっても、決して負けてはいけない。怒りよりも、相手や集団、社会を憐れむ、「かわいそうな奴だな」と思うことで乗り越えられる場合もある、という物語でもある。 とても辛い話なのだけど、誰しも、大人になる過程で、こういうことに気づく瞬間が必要だと感じる。人生には、辛いこともたくさんあるから、我が子にもいつか、これを読んでほしいと思う。中学生…高校生くらいかな。 私は、自分がこれを最初に読んだのがいつだったか思い出せないけど、若いときに最初に読んだときはもちろん、主人公に共感しながら読んだ。私も悪に屈しないぞ!と思ったはずだ。今読むと、自分が、この語り手が憐れんでいる「愚かな集団」の一員だったことがあるのではないかと感じ、胸がいたむ。私は知らず知らずのうちに人を傷つけていないだろうか、私は誰かの犠牲の上にうまく立ち回って今に至っているのではないだろうか、と怖くなったりもする。 久しぶりにそんなことを考えた。

Posted by ブクログ

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