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自由とは何か 監視社会と「個人」の消滅 ちくま新書

大屋雄裕【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2007/09/10
JAN 9784480063809

自由とは何か

¥660

商品レビュー

3.3

6件のお客様レビュー

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2017/12/14

監視社会の問題を手がかりに、自由とは何かというテーマについて論じている本です。 著者はレッシグのアーキテクチャ論を参照しながら、人びとに支配されているという意識を引き起こすことなく人びとをしたがわせることができるような仕組みが現代の社会に広がっていることを指摘します。われわれの...

監視社会の問題を手がかりに、自由とは何かというテーマについて論じている本です。 著者はレッシグのアーキテクチャ論を参照しながら、人びとに支配されているという意識を引き起こすことなく人びとをしたがわせることができるような仕組みが現代の社会に広がっていることを指摘します。われわれの自由が制約されることを知るためには、それによって何かが不可能になったという意識が必要です。しかしアーキテクチャによる支配は、人びとからそうした意識を奪ってしまいます。それゆえわれわれは、アーキテクチャによって自由が制約されていることに気づくことすらできないことになります。そして著者は、こうした仕組みがさまざまな場面において、自発的に責任を引き受けることによって生まれる「自由な個人」という近代独自のフィクションを掘り崩しつつあることに対して警告を投げかけます。 なお、本書の最後で功利主義の立場を取る安藤馨の議論が参照されています。安藤は、アーキテクチャによる統治が発達することで人びとの効用が増大するのであれば、「個人」という観念の意義が低下していくことを、むしろ肯定的に捉えようとしています。ある時期の東浩紀もこうした立場を標榜し、かなり大胆な未来への提言をおこなっていましたが、著者は「自由な個人」という近代的な観念を擁護する立場を掲げています。 アーキテクチャに関する議論にはオリジナリティは感じられず、個人という観念のもつ意義についてもあまり明瞭に語られていないように思います。啓蒙的なスタンスに終始しているという印象ですが、そもそも新書とはそういうものであるべきなのかもしれません。解説そのものはていねいで、問題の所在を読者が理解しやすいように書かれています。

Posted by ブクログ

2017/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大本事件→第二次大本事件は共産主義運動を壊滅させる目的をもって施行された治安維持法を宗教団体に適用した最初の案件であった。 神話・宗教対立(国之常立神、くにのとこたちのかみという神を、大本は重要視。日本神話において、その神は天照大神より上位におかれてる。そのため、国家神道との対立は必至であった。)を踏まえて、対共産主義としての治安維持を宗教団体に適用した事例。つまり、国家権力はいつでもその標的を変更することができる。 リバタリアニズムは、完全自由主義で、政府の役目は監視のみでよい。ロックの自然状態にたいし、支配的保護会社が神の見えざる手によってできる。  ギルドは製品管理を行い、罰としてシュップフェンを。現世と彼岸を結ぶ。残し。特許はグーテンベルグが活版を有償提供したことに始まる シュティルナー 個人を属性や概念に押し込めると自由がなくなる、これをエゴイズムといい、自我の唯一性、絶対性を主張した ポル・ポト カンボジアでホロコースト 新宿には50台の監視カメラあり、新宿警察署と本部で監視  パノプティコン的分類   →功利主義、帰結主義行為や制度の社会的な望ましさは、その結果として生じる効用(功利、有用性、英: utility)によって決定されるとする考え方、のベンサムが設計した刑務所。監視人からすべてが見えるが、収容者からは何も見えない。 客体 自由を選び、帰結を受容する。 監視カメラはつけるべき。行動は監視カメラで、ネットなども監視されている。 プライバシーはないと思うが、綺麗事をいう段階はもう過ぎたと考える。

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2010/10/19

2010 10/19読了。筑波大学中央図書館で借りた。 アクセスログ分析を行う身として、また図書館の利用ログに基づくリコメンデーションや行動ターゲティングについて扱う上で避けては通れないトピックかな、と思い手に取った本。 最初の問題設定が単なる監視社会への違反や違和感表明にとどま...

2010 10/19読了。筑波大学中央図書館で借りた。 アクセスログ分析を行う身として、また図書館の利用ログに基づくリコメンデーションや行動ターゲティングについて扱う上で避けては通れないトピックかな、と思い手に取った本。 最初の問題設定が単なる監視社会への違反や違和感表明にとどまっていない(詳しくは引用参照)点に期待を持って読み進めた。 国家のものではない監視の欲望への言及など頷くところ多し。 アーキテクチャ関連では、あとはやはり『CODE』読まないわけにはいかないかなあ、ということも再確認。

Posted by ブクログ

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