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私が語りはじめた彼は 新潮文庫

三浦しをん【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/新潮社
発売年月日 2007/07/30
JAN 9784101167558

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商品レビュー

3.5

249件のお客様レビュー

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2009/12/16

おすすめ!

6つの連作短篇で構成された本書は、(愛だったり憎悪だったり)ある種の感情をもって、ひとりの男に関わった人々の物語である。なのに、中心にいるはずの男の内面は、一切見えない。怖くて、惹きつけられる、すごい本。

yama

2024/05/13

何故かモテる大学教授を好きな女性たちの連作短編集 以下、公式のあらすじ ----------------------- 私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何か...

何故かモテる大学教授を好きな女性たちの連作短編集 以下、公式のあらすじ ----------------------- 私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。 ----------------------- 収録は以下6編 結晶 残骸 予言 水葬 冷血 家路 古代王朝の研究をしている村川教授 彼は何故か女性にモテる そんな大学教授を好きな女を間に挟んだ男達視点の連作短編集 妻、浮気相手、義理の娘、娘 彼女らを介して見える不思議な村川像 読み終わってみても「よくわからない」という感想 どう読めばいいのかわからない 感情をどこに置けばいいのかわからない 村川という人物の輪郭が見えない 同一人物を表しているとは思えない描写がいくつかある 人によって、特に女性によっては彼の見え方が違うのだろうか? 何故村川は彼女らにとって魅力的に映るのだろうか? 再婚相手とその義理の娘 本当にそんな対立があったのだろうか? それに対して村川は何をし、どう思っていたのか そこは想像するしかないわけだけれども、何とも怪しいものを感じる モテる男が出てくる小説といえば、川上弘美「ニシノユキヒコの恋と冒険」を思い浮かべる でも、あっちはプレイボーイ然としたところがあるので納得感がある でも、村川の場合優男ではあるが、それがモテる理由かと聞かれるとそうでないようにも思える 今作をより不思議なものにしているのは、村川を好きな女性視点ではなく その女性に関わる男視点で描かれているところ うーん、やはりよくわからないなぁ

Posted by ブクログ

2024/04/06

不倫を繰り返す大学教授の周りに生きる人たちが主役の連作短編 そこに描かれるのはドロドロの熱情ではなく、虚ろな執着と少しだけ熱を残した諦念であるように自分は感じた 文章がとにかく良い

Posted by ブクログ

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