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メルカトル

長野まゆみ【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大和書房/大和書房
発売年月日 2007/04/11
JAN 9784479650096

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商品レビュー

3.7

63件のお客様レビュー

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2021/07/19

図書館で本棚を眺めていたら聞き覚えのあるタイトルが目に入って、手に取って表紙を見た瞬間に「これ読んだことある!」ってなった本笑 外国文学ばかり読んでいた中学時代、表紙に惹かれて珍しく借りてみた日本人作家の本がこれでした 地図収集館や、主人公が住む家や、公園や街並み、どれも絵に描...

図書館で本棚を眺めていたら聞き覚えのあるタイトルが目に入って、手に取って表紙を見た瞬間に「これ読んだことある!」ってなった本笑 外国文学ばかり読んでいた中学時代、表紙に惹かれて珍しく借りてみた日本人作家の本がこれでした 地図収集館や、主人公が住む家や、公園や街並み、どれも絵に描いたように浮かんでくる筆致で素敵だった 全体にお洒落な感じ、且つほっこりする それから、装画が作者によるものだったと知って驚き

Posted by ブクログ

2021/06/12

文章が美しい。どこかで観たことのあるような欧州の街並みを想像しながら読みました。 長野まゆみ作品は、不思議と謎が入り混じって、結局は伏線は回収されず、謎が残りまくるほうが、らしくて私は好きなんだけども。 この話は、めずらしく、伏線が回収され、なんだか可哀想なリュスが、最後は幸せに...

文章が美しい。どこかで観たことのあるような欧州の街並みを想像しながら読みました。 長野まゆみ作品は、不思議と謎が入り混じって、結局は伏線は回収されず、謎が残りまくるほうが、らしくて私は好きなんだけども。 この話は、めずらしく、伏線が回収され、なんだか可哀想なリュスが、最後は幸せになれそうなのが良かった。

Posted by ブクログ

2019/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙は著者が描いたもの。船員が風の方向を記すために書いた図。 表紙を開いた所が艶のあるツルツルした群青色。マットな質感が多い印象だから、珍しい。 読むのに疲れた。精神的にも。 好きな人は好きなんだろう。 地図収集館の新米受付リュスのメルカトル家族との関わりなんだけど何かすっきりしない。 登場人物は家族か関係者。 リュスの実母エルヴィラ・モンドの変装か、娘のダナエでルゥルゥの変装か、マネージャーか、 警察位は赤の他人。 本当にリュスが可哀想で不憫で泣いてしまいそう。 どんな状況で捨てられたのかは不明なままだけど、船首の女神像に入れられてたのを拾われたって聞いて、棺桶イメージとか、 夢や希望どころか何かあったら疑われる立場に居て今もその頃のまま。 学費を稼ぐ為に働いてるのに、アパートの女主人と仲のいいクリーニング屋に服を出さなきゃならないし、そのお金もないからと断ろうとしたら立て替えとくって、どんだけ搾り取るわけ? 本当は血縁者なのが分かって、良いように運ぶんだろうけど、無かったら搾り取られるまま? リュスにも、その母親にも、苛立つばかり。 少年が年上の女に振り回される話多いけど、駄目だった。今までは大丈夫だったけど、読み返したら駄目になってたりするのかも。 冒頭のメルカトルはロシア人の実父か、祖父のメルカトルか。

Posted by ブクログ

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