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盗聴 二・二六事件

中田整一【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/文藝春秋
発売年月日 2007/02/13
JAN 9784163688602

盗聴 二・二六事件

¥220

商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2017/01/21
  • ネタバレ

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ネタバレ 2007年刊。NHKのドキュメント「戒厳指令『交信ヲ傍受セヨ』二・二六事件秘録」放送後、新発見の「匂坂資料」(事件の軍法会議担当検事の保管資料)と関係者への新取材から新事実を発掘し、これを纏めた興味深い書。備忘録。①関係者への電話盗聴は特高警察の手で事件発生の1ヶ月以上前から行われていた。②ニセ北一輝による架電を根拠に軍法会議では北死刑の結論へ。この謀略は特高か陸軍による(ただ著者は陸軍説を否定的に)。③事件の2年前には陸軍内でクーデター発生を予期し、カウンタークーデターを周到に検討準備(片倉哀を軸)。 ④ソ連のスパイ、ゾルゲが独大使館にて、陸軍と独大使館員との対応協議の現場に居合わせた。⑤盗聴記録原盤の軍法会議への提出は見合わせ。盗聴を知られないため(このあたりは昨今の秘密保護法案の行方との関係でも示唆的。秘密の必要性に疑念は挟まないものの、指定と指定解除の恣意的運用の責任を誰が取るのか云々)。

Posted by ブクログ

2012/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

偶然発見されたレコードの音声解明と、関係者探索のスリルは、ルポルタージュの王道。推理小説などよりずっと面白い。 ☓「首謀者=北」/〇「首謀者=マレーの虎」この推理が当たっていると日本近代史も見方が変わる。事件や人物の説明も丁寧なので教科書としてもわかりやすい。

Posted by ブクログ

2012/04/06

著者は、ドキュメンタリー「戒厳指令『交信ヲ傍受セヨ』二・二六事件秘録」(1979年)、「二・二六事件 消された真実―陸軍軍法会議秘録」(1988年)をてがけた元NHKプロデューサー。本書は、その後の調査・取材を踏まえて成ったものである。 最大の焦点は、「2/29北→安藤」と記さ...

著者は、ドキュメンタリー「戒厳指令『交信ヲ傍受セヨ』二・二六事件秘録」(1979年)、「二・二六事件 消された真実―陸軍軍法会議秘録」(1988年)をてがけた元NHKプロデューサー。本書は、その後の調査・取材を踏まえて成ったものである。 最大の焦点は、「2/29北→安藤」と記された録音盤に残された通話が、本当に北一輝からかかってきたものかどうかだ。この傍受記録は北が安藤大尉(事件首謀者の一人)に資金提供を申し出たものとされるが、北は2/29の時点では既に逮捕されていたし、軽々しい言葉遣いが北に相応しくない。かくして著者は、この通話を憲兵隊が北の名を騙った偽電話であると断じ、偽電話の意図を次のように推測する。 「この電話は、事件後、裁判の証拠となる可能性をもある程度見越した上で、北一輝を反乱の首謀者に仕立て上げるための、謀略的な意図を秘めていたのである」 それでは、なぜ北を首謀者に仕立て上げる必要があったのか。著者は、蹶起部隊をめぐる軍内部の混乱を糊塗するため、北ら軍外部の「不逞の輩」に「純真な将校」が指嗾されたという構図を作出する必要があったと考える。軍法会議の強引な訴訟指揮を考慮すると、確かにその可能性も捨て切れない。しかし、事件直後の29日に早々と謀略電話をかけられるものか、判断に迷うところではある。

Posted by ブクログ

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