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赤い月(下) 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 2006/06/10 |
JAN | 9784167152093 |
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
物語は特務機関の氷室にスポットが。氷室とロシア美人エレナの出会い、そして森田波子との出会い。また昭和20年秋のハルピンでの出会いと、波子と美咲、公平の2人の子供たちの日本帰国まで。あまりにも狂気に満ちた小説は最後に50年超の歳月を経た後の氷室と美咲、公平の鎌倉での再開場面をエンディングとして終結し、救いを感じます。波子の存在感は凄いですが、振り返ってみて人生の虚しさよりも、爽やかさを感じさせる瞬間です。そして狂気に満ちた時代が日本そのものの狂気を感じさせると共に、現代から見てとても真実とは思えないような日々としてむしろ緊張感を高めています。残念なことは、時系列が進んだり戻ったりする場面が多すぎること、心の動きの描写があまりにも性急過ぎると感じさせることですが、それを上回る歴史の事実に圧倒的な感動を覚えました。
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知人からの貸し出し。 満州に渡った主人公は、夫と酒屋を立ち上げ、繁栄と凋落を味わう。どちらも戦争によるものだ。 主人公の波子が必死に子どもたちを守り抜く姿は共感したい。が、男をたぶらかしてばかりで、家族が気の毒である。人間は欲を持ち、矛盾もするものだが、それにしても自分勝手すぎて不快になってくる。 スパイのエレナ、保安官の氷室、大杉などの周りのキャラクターは良い。個性と芯があり、それぞれ好感が持てる。 当時の満州を知る素材としてはいいかも。 (赤い月<上>と同じ内容)
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昔ドラマでみたなとおもってパラパラ読み。 母がエキセントリックすぎてぽかーん。 ここまで「女」として書かないといけなかったのかな?? 戦争で全てを失った女、という描き方だったのだろうと思うんだけど あまりに同情出来なくて、 これが自伝的小説だということを考えると 子どもがかわいそう。 母が子を守ったのは本当だけど、 旦那以外の好きな男の、好きな女を作戦立てて殺しちゃうっていうのは かなり衝撃的で引いた・・・・ 母親が女であることを否定しない派の私でも この母親はきつすぎる。 気分が悪くなって作者の思惑通りに読書できなかった。
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