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チェルノブイリの少年たち ドキュメント・ノベル 新潮文庫

広瀬隆(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1990/03/25
JAN 9784101132327

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チェルノブイリの少年たち

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2014/04/29

(2014.03.19読了)(2011.11.03購入) -ドキュメント・ノベル- 【東日本大震災】 単行本は、1988年2月に太郎次郎社より刊行。 東日本大震災で、福島原発事故が起こるまでは、チェルノブイリは、遠いよそのできごとだったのですが、いまや身近な話になってしまいました...

(2014.03.19読了)(2011.11.03購入) -ドキュメント・ノベル- 【東日本大震災】 単行本は、1988年2月に太郎次郎社より刊行。 東日本大震災で、福島原発事故が起こるまでは、チェルノブイリは、遠いよそのできごとだったのですが、いまや身近な話になってしまいました。 本の題名から、チェルノブイリの原発事故によって放出された放射線を浴びた少年少女が、放射線を浴びたことによって徐々に身体的影響が現れ、健康がむしばまれて生活している様子を描いたものかと思っていました。 読んでみると、もっとすさまじいものでした。 ドキュメント・ノベルとなっていますので、多分こんなふうなことだったのだろうという推測に基づいて書かれた物語です。 チェルノブイリの原発事故に始まって、事故から一カ月までのことが書いてあります。 【目次】 運命の金曜日 大草原の惨劇 第二夜の訪れ 危険地帯からの脱出 孤独な少年 検問 病棟 捜索 キエフの空の下 イワンの脱走 チェルノブイリ現地の真相 イワン 主人公・15歳 原発の爆発を肉眼で見たので、二日後に失明 アンドレー・セーロフ 父親・発電所職員 消火作業で原発へ ターニャ 母親 脱毛 イネッサ 妹・11歳 昏睡状態 ●農村(84頁) いきなり原子炉が爆発し、たった今まで住んでいた所から立ち退けと言われても、羊と牛はどうすればよいのか。(中略) それをすべて放り出して退避しろ、と軍隊が叫んでいるのだ。銃口を突き付けながら。 ●出血(88頁) 楽に半数を超える人間が、体のどこかに異常な出血を起こしていた。ある男は耳に、ある女は歯ぐきに、ある子供は全身に、不気味な出血が見られた。なかでも内臓の出血が最も顕著で、これが彼らの衣服を汚していた。それを我慢し続け、誰もが他人に気づかれないように必死で隠していたのである。 ●医師団(91頁) いろいろと体に苦痛が出ているはずだが、それはまったく心配ない。医師団が解析したところ、一時的な症状であることが分かっている。手当ての方法さえ誤らなければよい。したがって、この検問所で指示を受けた者は、忠実に、医師の言葉を守って欲しい。 ●白血球の減少(122頁) 誰もが、白血球の著しい減少を示していた。造血組織に致命的な影響を受けた子供は、すでに全身が蒼白な状態となり、免疫作用も失って末期的な発熱症に突入していた。 ●事故見物(186頁) 多くの住民が原子炉の爆発現場を見ようと自動車を走らせ、死の雲がすっぽりと包む中に突っ込んでいった。信じられないことだが、放射能について何も教えられたことがなかった彼らは、まるで花火か火事でも見るように、燃えさかる原子炉を眺めていた。 ●死者一万五千人(189頁) 事故のあと移住したウクライナの原子力技術者が語ったところによれば、彼の友人(複数)が、キエフの二つの病院で働いていた。この友人たちは、「事故から五カ月の間に、少なくとも一万五千人のチェルノブイリの被害者がこれらの病院で死亡した」と訴えていたという。 ☆関連図書(既読) 「恐怖の2時間18分」柳田邦男著、文春文庫、1986.05.25 「食卓にあがった死の灰」高木仁三郎・渡辺美紀子著、講談社現代新書、1990.02.20 「チェルノブイリ報告」広河隆一著、岩波新書、1991.04.19 「ぼくとチェルノブイリのこどもたちの5年間」菅谷昭著、ポプラ社、2001.05. 「朽ちていった命」岩本裕著、新潮文庫、2006.10.01 「福島原発メルトダウン-FUKUSHIMA-」広瀬隆著、朝日新書、2011.05.30 「原発の闇を暴く」広瀬隆・明石昇二郎著、集英社新書、2011.07.20 (2014年4月29日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 1986年4月25日深夜、巨大な爆発音がウクライナの闇に轟いた。チェルノブイリ原子力発電所で重大な事故が発生したのだ。何万人もの人々が住み慣れた街を強制避難させられていった。体じゅうを放射能に餌まれた彼らはどんな運命を辿るのか?今なお世界中で影響が残るあの原発事故の被害を、避難の途中バラバラにされていったある家族をモデルに描く迫真のドキュメント・ノベル。

Posted by ブクログ

2012/02/25

1986年4月25日深夜、巨大な爆発音がウクライナの闇に轟いた。チェルノブイリ原子力発電所で重大な事故が発生したのだ。何万人もの人々が住み慣れた街を強制避難させられていった。体じゅうを放射能に餌まれた彼らはどんな運命を辿るのか?今なお世界中で影響が残るあの原発事故の被害を、避難の...

1986年4月25日深夜、巨大な爆発音がウクライナの闇に轟いた。チェルノブイリ原子力発電所で重大な事故が発生したのだ。何万人もの人々が住み慣れた街を強制避難させられていった。体じゅうを放射能に餌まれた彼らはどんな運命を辿るのか?今なお世界中で影響が残るあの原発事故の被害を、避難の途中バラバラにされていったある家族をモデルに描く迫真のドキュメント・ノベル。

Posted by ブクログ

2011/10/28

1986年4月25日、あれからすでに四半世紀が過ぎました。今だからこそ、この本を読んで、事件の風化がないようにしていただければと切に願います。 僕がこの本を手にするきっかけになったのは先日、この本が漫画になったものを偶然、読む機会があって、原作となったこの本がないかと探していた...

1986年4月25日、あれからすでに四半世紀が過ぎました。今だからこそ、この本を読んで、事件の風化がないようにしていただければと切に願います。 僕がこの本を手にするきっかけになったのは先日、この本が漫画になったものを偶然、読む機会があって、原作となったこの本がないかと探していたらあったので、読んでみる事にしました。現在、この本は絶版のようですので、よろしければ、というか、興味を持った方は何とか手に入れて、もしくは図書館かどこかで探していただけるとありがたく思います。 この本に描かれているものは、フィクションという形をとっていますが、あのチェルノブイリ原発事故によって、引き裂かれた家族の運命を描いたものです。原発技師のアンドレー、妻のターニャ、長男のイワン。長女のイネッサ。彼ら彼女たちを中心として、チェルノブイリで災害に会った人たちの過酷な姿が描かれていて、今、原発事故の現場である福島で避難生活をおくっていたり、住み慣れたところや、わが子同然に育ててきた家畜や農作物を捨てて生活をしている方々のことを思わずにはいられませんでした。 その中で僕が一番心に残っているのは上司の命令で、アンドレーが二度と生きて帰ってこれないと知りつつ、家族を守るために『人柱』として、何の防護服すら着ないで、事故現場で復旧活動を行っているところでした。結局彼は死んで、イワンやアネッサも放射線を大量に浴びたために、死んでしまいます。 今、福島はどれくらいの情報が明らかになっているか僕には見当がつかないので、こういうものを参考にしてその後を類推するしかありませんが、過酷な運命が待っていることだけは容易に想像がつきます。その事実に僕はただただ暗澹とするばかりです。

Posted by ブクログ

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