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少年時代(下) 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1999/02/10 |
JAN | 9784167254377 |
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少年時代(下)
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商品レビュー
4.8
13件のお客様レビュー
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・感想 こんなに良い本だったなんて忘れてた…エピローグのカタルシスと満足感がすごい、何回も泣いた。 変わっていくもの、変わらないもの、生きていくこと、出逢いと別れと喪失と成長の物語。 小さな田舎町に住む12歳の少年、コーリーの1年間を一緒にはらはらどき、切なく感じながら読んでた。 上下巻でどっちも500ページくらいあるので合わせて1000ページのくらいあるけど読みやすいし、後半の展開に読む手が止まらなかった(再読時は後半の展開忘れてたので新鮮な気持ちで最後の展開まで楽しめた) 時代の流れそれに伴う社会の変化が変わっていくこと、変わることで喪うものも沢山あるけどそれを嘆くのではなく未来は繋がってるという希望あふれる物語だった。
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”「人生には、喜びと秩序がある一方、それとぴったり見合うほどの苦しみと混乱があるんだ。たぶん苦しみと混乱のほうが多いかもしれん、そうも思うよ。それがわかりだしたら、おまえも──」 父はそこでかすかに笑い、悲しそうな目でわたしを見た。 「大人になりはじめたということだ」 ” それでも、信じることをやめないこと、世の中の良いものを信じ続けること。 ”みんな大人になったように見えるかもしれませんよ。だけどそれは見せかけなの。時間がこしらえた粘土細工にすぎないの。男も女も、心のずっと深いところではいぜんとして子供なんです。” 世界を信じること、その能力こそが子どもがもつ「魔法」の力であり、大人たちも、心のどこかにその力を残している。 ザ・レディが魔法を使えたのは、信じることを続けたからだと思う。 いくつになっても、世界を信じる力、魔法の力を失わないこと。 ”光の溢れる、青い空を見上げてみる。 翼を持つ四つの人影が、そしておなじように翼を持つ、彼ら四人の犬が、光の川のなかを旋回しながら戯れているのが見える、と思う。 彼らはずっとあそこにいるのだ、魔法が生きているかぎりは。 そして、魔法というのは、強い強い心臓を備えているものなのだ。 ”
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泣きたくなるような懐かしくて瑞々しい気持ちになる世界観の中に、自分の子供の心がワクワクハラハラするようなサスペンスもあって、飽きない上に感動で涙が出てくる。夏の終わり辺りから一気に面白くなった……! 善悪観とか死生観とか、物凄く深いテーマまでがストンと自分の物になる。 デイヴィー・レイが死ぬシーンや、医師が主人公を「ブロンコ」って呼ぶシーンなどが特に好き。というか、そのシーンに関わった前後の話とかも含めて……?伏線が精緻すぎて、だから死生観のテーマとかがちょうどよく「自分で気付けた」って感じになるから、自分の価値観に溶け込んだのかなあ。 デイヴィー・レイのシーンで、忘れてた死神の事をはっきり思い出して、私も悲しくて怖くなった。 最後の大人になってゼファーに戻ってくるところもあったの本当に良い。自分もあの頃の気持ちをふとしたところで大人になっても取り戻せるんだなって思うと嬉しい。少年時代の宝物の大切さが分かるのと同時に、大人になるのも悪くないなって思えるのがすごく良い。
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