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道誉なり(下) 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 1999/02/18 |
JAN | 9784122033474 |
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道誉なり(下)
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商品レビュー
4.1
15件のお客様レビュー
久しぶりに北方謙三の小説を読んだ。 この、流れる様な語り口といい、南北朝時代の複雑さを感じさせない、言葉の数々。 流石としかいえない。 佐々木道誉。 京極佐々木氏の実力者。 婆娑羅大名として教科書にも出てくるがその素性までは興味をもってなかった。 この小説を通して、京...
久しぶりに北方謙三の小説を読んだ。 この、流れる様な語り口といい、南北朝時代の複雑さを感じさせない、言葉の数々。 流石としかいえない。 佐々木道誉。 京極佐々木氏の実力者。 婆娑羅大名として教科書にも出てくるがその素性までは興味をもってなかった。 この小説を通して、京極佐々木氏を勉強してみたくなった。 さて、まずは机に向かうことからしてみよう。
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佐々木道誉を中心として、南北朝時代の闘う男たちを浮き彫りにしていく。 生き方、芯がぶれないばさらものの佐々木道誉と対して、厭世的でさへある足利尊氏。忠臣高師直を殺し、弟を殺し、倅まで殺す。殺し尽くし生き続ける。 このような生と死が交錯する展開のなか、観阿弥らの芸、笛の音が見事に調...
佐々木道誉を中心として、南北朝時代の闘う男たちを浮き彫りにしていく。 生き方、芯がぶれないばさらものの佐々木道誉と対して、厭世的でさへある足利尊氏。忠臣高師直を殺し、弟を殺し、倅まで殺す。殺し尽くし生き続ける。 このような生と死が交錯する展開のなか、観阿弥らの芸、笛の音が見事に調和している。
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足利幕府成立までのカタルシスのある上巻に対し、下巻では成立後の政争と足利兄弟の喧嘩等のモヤモヤ感。この物語では、尊氏は鬱傾向にあり、下巻の不穏さは読後感に影響する。 武力闘争後の組織再編は、どの国、どの時代でもあるもんだと、改めて痛感。
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