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「心」はからだの外にある 「エコロジカルな私」の哲学 NHKブックス1053

河野哲也(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本放送出版協会/
発売年月日 2006/02/25
JAN 9784140910535

「心」はからだの外にある

¥770

商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

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2024/01/31

実に余剰を削ぎ落とされた鮮やかな手つきで、著者は「この私」に属すると信じられている「心」「内面」「人格」といった要素についてメスを入れていく。アフォーダンス理論などを駆使したその分析から見えてくるのは、ぼくたちの信じる「主観」が実は「外部」にある世界の事物とのインタラクティビティ...

実に余剰を削ぎ落とされた鮮やかな手つきで、著者は「この私」に属すると信じられている「心」「内面」「人格」といった要素についてメスを入れていく。アフォーダンス理論などを駆使したその分析から見えてくるのは、ぼくたちの信じる「主観」が実は「外部」にある世界の事物とのインタラクティビティによってでき上がっているということだ。そうして得られた「内と外の相互作用性」という図式から、著者は実に野心的に(ある意味では欲張りにも)「障害は個性か」「性格とは何か」といった問題にまで切り込んでいく。その野心、実に侮りがたく思う

Posted by ブクログ

2020/01/29

こういう良い本は、誰がどう紹介しても(難解という印象から)あまり読まれないだろうし、そもそもひろく一般に読まれる必要もないので、感想もどうでもいい気がする。 本書が明らかにしていくのは、 「自己の本質とは何か」 「性格や人格とは何か」 「本当の私とは自分の内面性のことか」 「個...

こういう良い本は、誰がどう紹介しても(難解という印象から)あまり読まれないだろうし、そもそもひろく一般に読まれる必要もないので、感想もどうでもいい気がする。 本書が明らかにしていくのは、 「自己の本質とは何か」 「性格や人格とは何か」 「本当の私とは自分の内面性のことか」 「個性的とはどういうことか」 「世界は私の主観的表象なのか」 といった感じ。 探偵小説の主人公(フィリップ・マーロウ)をもちいて、「秘密」とは私や社会にとって何かというのを明らかにしていくくだりは読んでいてドキドキした。

Posted by ブクログ

2019/01/20

J・J・ギブソンの生態学的心理学の立場に基づいて、デカルト以来の近代的な自我に典型的な、「心」を意識の内面としてとらえようとする見方をしりぞけ、「心」は隠れもなく環境や他者とのかかわりのなかに現われているという立場が語られています。 著者は、人間の行動の原理を、性格や意識、心的...

J・J・ギブソンの生態学的心理学の立場に基づいて、デカルト以来の近代的な自我に典型的な、「心」を意識の内面としてとらえようとする見方をしりぞけ、「心」は隠れもなく環境や他者とのかかわりのなかに現われているという立場が語られています。 著者は、人間の行動の原理を、性格や意識、心的内容といった内面に求める「心理主義」の考え方が、どのような社会的・歴史的経緯のなかで生まれてきたのか、またそうした考え方が人びとの社会的・政治的行動をどのように規定しているのかを白日のもとにさらすという、フーコー的な課題にも取り組んでいます。さらに、われわれがテクノロジーも含めた環境とどのような関係を取り結んでいるのかを明確にし、環境をリデザインするような「環境リテラシー」という視点が示されます。ほかにも、教育やビジネスなどの問題に新しい視角をもたらす可能性について論じられています。 とりあげられているテーマが多岐に渡っているため、一つひとつの問題に詳しい検討がおこなわれているわけではありませんが、生態学的な「心」のとらえかたの実践的な可能性について、多くのことを考えさせる内容になっているように感じました。

Posted by ブクログ

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