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窓の灯

青山七恵(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 2005/11/25
JAN 9784309017372

窓の灯

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商品レビュー

2.9

54件のお客様レビュー

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2022/07/05

夏の夜、静謐な住宅街で登場人物たちが繰り広げる会話や仕草が目に浮かんでくるような作品。なんとなくだけど、山田詠美さんの作品を読んでいるような感覚になった。最後の、まりもが姉さんと先生を責め立てる箇所は、自分の身近な人を取られたくない気持ちと、秘密を共有している人が別の秘密を別の人...

夏の夜、静謐な住宅街で登場人物たちが繰り広げる会話や仕草が目に浮かんでくるような作品。なんとなくだけど、山田詠美さんの作品を読んでいるような感覚になった。最後の、まりもが姉さんと先生を責め立てる箇所は、自分の身近な人を取られたくない気持ちと、秘密を共有している人が別の秘密を別の人と共有することへの嫉妬のような感情が複雑に絡んだ故の行動なのかわからないけど感情移入できた。終始平坦で最後に少しヤマがくる感じだが、さらっと読めて久しぶりの読書にふさわしいものだった。

Posted by ブクログ

2021/01/05

図書館がコロナ対策故に閉じられたことにより、どこかで買うかと渋っていました。 言葉に溺れて言葉が下手でどうにも言葉を見ることが怖くなって言葉から遠退きました。それでも、ラジオが流れてきたら国語辞典を手に取り、相手に何かを伝える時に筆記をすれば文字を繰り、誰かとの関わりの中で言...

図書館がコロナ対策故に閉じられたことにより、どこかで買うかと渋っていました。 言葉に溺れて言葉が下手でどうにも言葉を見ることが怖くなって言葉から遠退きました。それでも、ラジオが流れてきたら国語辞典を手に取り、相手に何かを伝える時に筆記をすれば文字を繰り、誰かとの関わりの中で言葉をうまく使おうとすると避けることは違いました。 ずっと暇な時間があり、本が置かれてあり、本を手に取ることになりました。文章に目を通す。でも、うるさくて進められない。読んでいても流す。そんな中、あかりの湖畔に出会い、綺麗、だった。途中嫌なシーンになり急下降はしたものの青山七恵さんが読みやすくて、全て目に留まったら読んでみたいと伝えていたところ、この本をいただきました。とても綺麗な状態の初版本。選評の文が載っている帯が巻かれる。栞紐がうぐいす色でクリーム色の紙に蹲り光が留まり、開かれた形跡が見受けられない。装丁から物語に入る扉が閉められている静けさを保っていました。私が買ったとしてもこんなに丁寧なものは手に取れないのではないかと思う。 半分まで一気に読み進めることができ、令和2年内に読み終わりまとめとしようと思っていたのだけれど、実生活の主要なことを優先すると節目に切り良く読み進めるとは行かず、年末年始の一冊となった。 見たくない言葉というのがあって、私の中を汚したくない、傷付けたくない、というのが申し訳ないけれどどうにもあり、これは物語的に売れないよというのが途中まででこぼしてしまった感想だった。文章がうまいから読めるよとは呟いた。(口紅の蓋を閉める。~ 姉さんは唇をすり合わせて、口の端を指先でぬぐった。)この文章は色気よりももっと気品のように響き、ほっとした。 読み終え、自分の中を流す安心感を探しているように受けとめられた。それは大学をやめてしまったように、自分のことを見つめる境遇になっている時に陥りやすいように思う。その状態は陰湿であり、それがゆるやかに物語となっていた。

Posted by ブクログ

2017/06/27

夏の夜のお話。まりもの気持ちは何となくわかる。その世界の姉さんって確かに得体の知れない感じがするから。でもその得体の知れなさに男性たちは魅了されているのだと。雨上がりのコンクリートの匂いがするお話。でも最終的に何を伝えたいのかは未だに分からない。

Posted by ブクログ

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