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宗教は国家を超えられるか 近代日本の検証 ちくま学芸文庫

阿満利麿(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2005/06/10
JAN 9784480089199

宗教は国家を超えられるか

¥825

商品レビュー

4.3

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2012/04/16

120416父三回忌法要の日に  宗教と政治―相反する二つの精神 070609念仏法難八百年を考えるつどい --- 国民の統合を前提とする近代国家は、人々の生活や文化のすみずみにまで関与し、そこに国家の意思を貫徹しようとする。しかし私たちは国家を相対化し、対抗する精神を必要とする...

120416父三回忌法要の日に  宗教と政治―相反する二つの精神 070609念仏法難八百年を考えるつどい --- 国民の統合を前提とする近代国家は、人々の生活や文化のすみずみにまで関与し、そこに国家の意思を貫徹しようとする。しかし私たちは国家を相対化し、対抗する精神を必要とするのではないか―。近代天皇制において日本はどのように国民の「臣民化」をはかったのか。「国家神道」のもとに国民を統合しようとしてきた歴史は、いまの私たちにどんな課題をつきつけているのか。近代日本がつくりあげた文化的枠組みの構造と実態を、宗教という視点から再検討し、国家中心主義を超える道がどこに、どのように用意されていたかを探る。 阿満 利麿 1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクターを経て、明治学院大学国際学部教授。日本宗教思想史専攻 --- 第1章 古式とタブー(桜のイメージ 「女人禁制」 ほか) 第2章 つくられた「ナショナル・アイデンティティー」(「神勅」というフィクション 天皇「機軸」論 ほか) 第3章 現世主義 (現世の強大化 平家の落人伝説 ほか) 第4章 国家を超える (「事大主義」と「信教の自由」 「信教の自由」への道 ほか)

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2011/11/21

「宗教は国家を超えられるか」副題は近代日本の検証という本である。 第1章 古式とタブー、第2章 つくられた「ナショナル・アイデンティティー」、第3章 現世主義と云う内容で、明治国家が日本人を臣民化するのに腐心してきたかという意図、プロセスが解明されている。 また、第4章は「国家を...

「宗教は国家を超えられるか」副題は近代日本の検証という本である。 第1章 古式とタブー、第2章 つくられた「ナショナル・アイデンティティー」、第3章 現世主義と云う内容で、明治国家が日本人を臣民化するのに腐心してきたかという意図、プロセスが解明されている。 また、第4章は「国家を超える」ということで、幸徳事件を参照しながら国家権力の陰湿さを説く。 最後の西谷修氏の解説「阿満利麿の求道」で、ジョルジュ・バタイユ、ピエール・ルジャンドルの考え方との比喩が面白い。 ただ単なる、日本国で起きている宗教と国家との関係性ではなく、阿満氏の普遍的なアプローチが感じられる著作でありました。

Posted by ブクログ

2010/08/02

国家を相対化する試みを日本における宗教、思想、およびそれらの歴史を通して模索した本。国家の必要性を認めつつも、国家のために私たちは生まれてきたわけではない、と説く阿満氏。その記述は偏ることなく、誠実に考える姿が読む者にも伝わってきます。 このような、ややもするとこのような本を政...

国家を相対化する試みを日本における宗教、思想、およびそれらの歴史を通して模索した本。国家の必要性を認めつつも、国家のために私たちは生まれてきたわけではない、と説く阿満氏。その記述は偏ることなく、誠実に考える姿が読む者にも伝わってきます。 このような、ややもするとこのような本を政治イデオロギーの問題として片付けてしまいそうな、時代の趨勢っていったい何なんだろう。 「他国が攻めてきたら・・・」 ボクはこの質問に答えられない。もしかしたら、戦うしかないのかもしれない。しかし、ちょっと待てよとも言いたくなる。どうしようもないのかもしれないが、罪のない人々のことを思うと心苦しい。 然し、日本という国においては歴史的な流れ、その特性から考えるに、国家を相対化するなど永遠に無理な試みではないだろうか、と思えて仕方がない。 内容は学芸文庫だけあってかなり充実しています(読むのに一苦労しました)が、それだけに、またそのテーマ性もあってとてもレビューが書きにくかったです。 (2006年01月23日)

Posted by ブクログ

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