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「特攻」と日本人 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2005/07/20 |
JAN | 9784061497979 |
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「特攻」と日本人
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商品レビュー
3.3
14件のお客様レビュー
特攻の非人間性を書い…
特攻の非人間性を書いている。この筆者の本はどうも掘り下げが浅い感じがする。
文庫OFF
特攻隊の手記を目にす…
特攻隊の手記を目にすると、感情的になってしまい、それとともに彼らが言わんとすることが見えなくなってしまうのではないかと筆者は指摘している。特攻隊の隊員たちは、不条理の中にあって条理を見たという記述には、納得できるものがあった。改めてさまざまな方向性から歴史を考えることの大切さを感...
特攻隊の手記を目にすると、感情的になってしまい、それとともに彼らが言わんとすることが見えなくなってしまうのではないかと筆者は指摘している。特攻隊の隊員たちは、不条理の中にあって条理を見たという記述には、納得できるものがあった。改めてさまざまな方向性から歴史を考えることの大切さを感じた。
文庫OFF
特攻と聞いて先ず考えるのは、将来有望な若者達が命令であれ自分たちの意思であれ、大きな爆弾を抱えて敵の空母や戦艦に体当たりする凄惨なシーンであり、彼らが一体何を考えながら死んでいったのかという事だ。無論、前者のような命令で言ったのであれば、最後まで命令者を恨んだまま逝ったのかもしれ...
特攻と聞いて先ず考えるのは、将来有望な若者達が命令であれ自分たちの意思であれ、大きな爆弾を抱えて敵の空母や戦艦に体当たりする凄惨なシーンであり、彼らが一体何を考えながら死んでいったのかという事だ。無論、前者のような命令で言ったのであれば、最後まで命令者を恨んだまま逝ったのかもしれないし、後者、自分の意思であったにしろ、死への恐怖を克服する事が果たして出来たのであろうかという事を考える。 私たちは例えば病気などで余命を告げられ、死を目の前に控えた時、どの様な行動に出るだろうか。何を考えるだろうか。数日後、数時間後に水水盃を交わし、エンジン始動と共に整備兵の少年たちが、自機の周りから離れていく。離陸さえして仕舞えば後戻りなど出来ずただ迫ってくる確実な死、十死零生へと突き進む。後はひたすらに大きな獲物、敵空母を探して突っ込むだけである。脱出装置もなくパラシュートも要らない。旅立ちに際しては片道の燃料しかない。あわよくば敵の弾幕の前に突っ込む前に海へ落ちれば鮫の餌食にもなる。勿論大半の場合、無傷で落ちる事など無いだろうから、海に沈んで息が続く間、ただ苦しいだけである。何故彼らがそうした道を選んだのか。いや当時の日本が置かれた状況を考えれば、道を選ばざるを得ない彼らの心理を探っても、中々答えは見えてこない。 本書のスタンスはそうした彼らの心理に迫ろうとするものであり、また一つの回答を導き出している。決して喜び勇んで死ぬ様な、自分の命を軽んじる若者とは違う、当時のエリート大学へ進学し、将来にたくさんの夢を持つ普通の若者達である。彼らの遺書を集めた「きけわだつみの声」をはじめとする遺言の数々を読めば、普通に恋人や家族、友人を想い多くの国家や日本の情勢には聞き入れられない声なき声が聞こえてくる。その文章や死に挑んで残した辞世の句などを目にした時、日本は大変な財産を失った事に改めて気付かされる。もし彼らが生きていれば戦後日本の立て直しに活躍できたであろうし、家族や恋人は死への悲しみを味合わずに済んだはず。 だが、それ程優秀で惜しむべき彼らが旅立ちに際して考えた事は、きっと恐らく全ての悲しみや恐れ、この世への未練から解放され、自分に与えられた(与えられてしまった)運命を受け入れる事ができたのではないかと感じる。いや、そう考える事で彼らの多くは救われるのではないだろうか。 家族を想い、国を想い、未来の復興を信じて旅立った彼らを、現代社会に今に生きる我々が身勝手に想像する事も、批評する事も出来ない。本書もそうした身勝手さを出さない事に細心の注意を払いつつも、居た堪れない気持ち、悲しさを超越すべく筆者が筆をとった作品であると思う。 平和の礎とか、無駄死にとか、神として讃えることなど後世に生きる人間の勝手な考え方や行為であり、それのどれもが真実であるかはわからない。唯一正しいのは、戻ることの出来ない死への旅路を、それでも突き進み散って行った若者が居たという事実のみである。 何か読み終わった後に心にぽっかりと穴が開いて、そこから生暖かい空気がすーっと抜けていく様な感覚、尚且つ天井の一点を見つめるその画像が、滲んでぼやけて、窓から入ってくる光を乱反射させていく。
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