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ペギー・スー(1) 魔法の瞳をもつ少女 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2005/07/22 |
JAN | 9784042951018 |
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ペギー・スー(1)
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商品レビュー
3.6
66件のお客様レビュー
ほかの人には見えない…
ほかの人には見えないものが見える。そんな不思議な能力を持つ少女の物語です。怖く聞こえるかもしれませんがとても夢のある話です。
文庫OFF
ファンタジー小説とし…
ファンタジー小説としては少し迫力が足りなかった。ストーリーは面白いが,結末が割とあっけなく終わってしまい,大人が読むには少しものたりなかった。
文庫OFF
ファンタジー小説なかでも五本の指に入るほど大好きな作品です。学生のころに初めて読み、大人になってからの再読記録です。 「フランスのスティーブン・キング」こと、セルジュ・ブリュソロ作、おばけの見える少女ペギー・スーの大冒険。 この作品の好きなところ 1. 少女が主人公のフ...
ファンタジー小説なかでも五本の指に入るほど大好きな作品です。学生のころに初めて読み、大人になってからの再読記録です。 「フランスのスティーブン・キング」こと、セルジュ・ブリュソロ作、おばけの見える少女ペギー・スーの大冒険。 この作品の好きなところ 1. 少女が主人公のファンタジー 2. いやなやつだけど憎めないセス・ブランチ 3. 青い犬がユニーク <あらすじ> どういうわけかお化けが見えるペギー・スー。彼女は「理由を説明できない」お化けたち(作中では<見えざる者>)のせいで問題を起こしっぱなし。そのせいでクラスメイトからは頭のおかしな子だと思われ、何度も転校しています。姉には嫌味を言われ、あまりに学校で問題を引き起こすせいで、母にも良く思われていません。 事の発端は、ペギーの目には他の人には絶対に見えないお化けが見えることから始まります。6歳のとき、眼鏡屋さんで出会ったアゼナという赤毛の妖精にもらった眼鏡だけがペギーの武器。今作では、ポイント・ブラフに引っ越したペギーが、突如頭上に現れた青い太陽の力でてんやわんやするお話です。 1. 少女が主人公のファンタジー 「魔法少女レイチェル」シリーズでも主人公はレイチェルという少女ですが、今作も主人公はペギーという女の子。個人的に、少女が試行錯誤しながら最後にはハッピーエンド、というお話が好きです。王道ファンタジーでは少年が主人公というものが多いのですが、少女が主人公だとまた違った趣があります。 2. いやなやつだけど憎めないセス・ブランチ 超有名な「ハリー・ポッター」シリーズに登場する全身真っ黒な魔法使い、セブルス・スネイプをご存じない方は少ないとは思いますが、今作に登場するセス・ブランチはまさにそんな感じのキャラクターです。生徒を見下して嫌味三昧。自分は賢いのだと高をくくっていて、嫌な奴丸出しの彼ですが、クライマックスで活躍します。セス・ブランチ、私はキャラクターとして、人間臭くてとても好きなタイプでした。 3. 青い犬がユニーク 最後に、青い犬ですが、この犬は次回作にも登場しそうな予感! テレパシーを使える動物たちは事件後は消滅してしまったかのように見えますが、唯一、この青い犬だけはペギーのことを忘れてはいないようです。これからどんな冒険がペギーを待ち受けているのかと思うと、多くの少年・少女たち同様にわくわくしてきます。 ****以降はネタバレに抵触する表現があります**** <大人になった視点から見て> 大人の視点に立ち返ってこの作品を見てみると、随所に「ジェンダー」が散りばめられていることに気づかされます。「男の子は」「女の子は」とわざわざ書くことによって、性別とは何だろう? と(本作はヤングアダルト[YA]向けと謳っているわけではないですが)思春期の読者に問いかけているようでもあります。 動物たちと人間が対立構造になる場面では、人間たちの世界が動物たちの犠牲のうえに成り立っているという現実と、太陽問題が解決して動物のテレパシーがなくなったあともその問題の根本は解決していないということ、ペギーと違ってダッドリーが動物たちを気の毒には思っていなそうなことなどから、さらに読者が一歩踏み込んだ思考をしてみてほしい、という訴えかけのように思えます。ペギーは動物たちの頂点にいた青い犬と和解して別れ、その後再会して迎え入れますが、それが今後どのような展開を迎えるのか、気になります。 さらに、「太陽迎合派 と 慎重派」や、「反逆したい人たち と なすすべなく機会をうかがう人たち」のような対立構造になる場面で、人々が本当はどうしたらいいのだろう? と思い悩む姿が描かれています。作中ではマイクという少年が自分の選択している行動について「みんなの笑い者になるんじゃないか」「なにも発明しない人たちの一員だってことがちょっと恥ずかしい」「もしもほかの人たちのほうが正しかったら? 俺たちが今、一生をふいにしかけているとしたら?」と苦しい心中を吐露しています。 それはペギーたちのような鮮烈な出来事の中だけではなく、我々の日常でも起こりうる葛藤で、身近なところで例えるとすれば、「SNSで自分の心情を呟くこと」や「自分と違う意見の人間に見下し発現をされて悩む人」とも共通しているといえます。 これから、絶対の正義のない世界を生きていく少年・少女(そして大人も!)にとって、このお話は架空の突飛な出来事を題材にしながらも、実際に自分だったらどう考え、どう行動するだろう? という想像力を働かせるのに最適な機会を与えてくれる素敵なものだと感じました。
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