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戦争における「人殺し」の心理学 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2004/05/10 |
JAN | 9784480088598 |
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戦争における「人殺し」の心理学
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商品レビュー
4.3
73件のお客様レビュー
戦争時だから人を殺し…
戦争時だから人を殺しても良いのではない、戦争を起こしている時点で悪なのだと考えねばなりませんね。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第二次大戦中、遭遇戦において火線に並ぶ15~20%の兵しか発砲しない 戦場では威嚇が効果的(威嚇射撃を好む) 19世紀(黒色火薬マスケット銃)の一連隊(200~1000人)射撃は、27m先の連隊に1,2人/分の損害しか与えられない。訓練では206m先で25%、137m先で40%、69m先に命中率60%。砲撃殺傷率は最高50%まで達する
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戦争における近接戦闘において兵士に及ぼす心理的影響と、現代アメリカ社会(執筆当時)の教育における問題点を指摘した本。 兵士の直接加害行為への抵抗感と爾後のトラウマについてベトナム帰還兵のインタビューを通して仔細具体的に記述されており、生々しいがイメージが湧きやすい。また、精神的戦傷者の発生に係る距離(物理的、社会的、倫理的等)の問題や、これらを克服するためのオペラント条件付けや、権威の必要性、また加害前後の不安、加害、高揚、嫌悪、受容の段階等も実証的だ。 一方で、問題意識における殺人とセックスの類似性の指摘は置いておいても、筆者の問題意識への近さはやや論証を不正確にしている可能性がある(これは筆者が元軍人であるところかも来ているかもしれない)また、終盤では軍隊の訓練で用いられベトナムでの発砲率向上に貢献した条件付け等がアメリカでのビデオゲーム等の流行によって若者の凶暴化を進めているとの指摘は、現代では反証も多く提出されていると理解している。これはやや古典的な著作ゆえ仕方ないかもしれない。 全般を通してロジックはともかく、戦争の生の声が豊富に取り入れられているので、戦争のリアリティを知る上でも貴重だと思う。
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