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ナショナリズム 名著でたどる日本思想入門 ちくま新書

浅羽通明(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2004/05/10
JAN 9784480061737

ナショナリズム

¥220

商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2010/05/28

日本人のものの考え方…

日本人のものの考え方というものを作品から見ていく。

文庫OFF

2023/05/31

 近代以降に現れた「ナショナリズム」という概念を包括的に扱った新書。明治維新を通して日本は近代化が進んだが、その過程で、隠岐に住む島民のみで構成されるコミューンが一時的に樹立された。中央権力が不安定化すると、地方の力の影響が強まる流れは今後の日本を考えるうえで興味深い内容だと思っ...

 近代以降に現れた「ナショナリズム」という概念を包括的に扱った新書。明治維新を通して日本は近代化が進んだが、その過程で、隠岐に住む島民のみで構成されるコミューンが一時的に樹立された。中央権力が不安定化すると、地方の力の影響が強まる流れは今後の日本を考えるうえで興味深い内容だと思った。また歴史小説家で有名な司馬遼太郎の思想とその影響の解説について、戦後の日本社会を理解するうえで良い手がかりとなることが今回わかった。  

Posted by ブクログ

2014/06/18

近代・現代日本のナショナリズムに関する諸思想を案内している入門書です。 序章で著者は、マンガ家の小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言special 戦争論』(幻冬舎)と、それが巻き起こした論争について触れています。そこには、小林が著者との対話を通して、彼が理想とするプロフェッショ...

近代・現代日本のナショナリズムに関する諸思想を案内している入門書です。 序章で著者は、マンガ家の小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言special 戦争論』(幻冬舎)と、それが巻き起こした論争について触れています。そこには、小林が著者との対話を通して、彼が理想とするプロフェッショナルとしての自立という思想を担いきれない市井の人びとの存在に気づいたこと、そしてそのことが小林の『戦争論』執筆の動機となった経緯が紹介されています。 小林にとって「国家」とは、自分がその一員であると実感することで生きがいと安心を享受できる集団でした。そして、そのような「国家」とは、特定のイデオロギーなどではなく、ナショナリズム批判でさえもそれに根ざして展開されるほかないような、「思想というより本能とか生理とか習慣に近い」ものではないのかと、著者は述べています。 しかし、ナショナリズムがそうした皮膚感覚で捉えられるようなものだということは、それを意識化するためには政治的なアプローチよりも思想史的なアプローチこそが有効だということを示しています。こうした観点に立って著者は、戦前から戦後を通して庶民のあいだに浸透しているナショナリズムを、司馬遼太郎の歴史小説やマンガ、唱歌などの視点から解き明かしていきます。

Posted by ブクログ

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