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きらきら

シンシアカドハタ(著者), 代田亜香子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社/
発売年月日 2004/10/25
JAN 9784560047958

きらきら

¥770

商品レビュー

4.1

24件のお客様レビュー

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2022/03/28

アンネの日記を彷彿とさせるような、作品でした。 舞台は1960年代のアメリカ、語り手は「帰米」の両親をもつ日系三世の少女ケイティ。両親は養鶏場と鶏肉加工場で働いている。 差別、偏見、貧困、搾取と、親友で天才な姉、めったに怒らない父さん(何をしてもよくやったと言ってくれる)と、...

アンネの日記を彷彿とさせるような、作品でした。 舞台は1960年代のアメリカ、語り手は「帰米」の両親をもつ日系三世の少女ケイティ。両親は養鶏場と鶏肉加工場で働いている。 差別、偏見、貧困、搾取と、親友で天才な姉、めったに怒らない父さん(何をしてもよくやったと言ってくれる)と、きゃしゃで上品でな母さん、世界一おとなしい赤ちゃんのサム。ケイティはそんな環境と家族の中で過ごしている。 淡々と、時が経つように物語が進み、クライマックスに向けてケイティの感情が大きく波打つ様はYA文学とは言え読みごたえ十分。 訳が、少女の語るようにあえての仮名書きになっている言葉や、意味を理解せず使っている言葉がわかるようになっていたり、と細やかで嬉しくなります。 「きらきら」を感じることはどんな状況でも可能であるとケイティから学びます。

Posted by ブクログ

2022/03/09

この作品は、私がフォローしている、ロニコさんのレビューによって、出会うことができました。 ロニコさん、ありがとうございます。 1950~60年代にかけての、アメリカで暮らす日系人家族の物語は、当時の状況により、決して楽ではない環境だと思うが、そうした描写も挟みつつ、割と楽観的に...

この作品は、私がフォローしている、ロニコさんのレビューによって、出会うことができました。 ロニコさん、ありがとうございます。 1950~60年代にかけての、アメリカで暮らす日系人家族の物語は、当時の状況により、決して楽ではない環境だと思うが、そうした描写も挟みつつ、割と楽観的に読むことができたのは、主人公である「ケイティ」の人間性と、彼女に数々の素敵な楽しいことを教えてくれた、姉の「リン」の存在が大きいと思われます。 その素敵なことの一つが、タイトルの「きらきら」で、ものの見方をちょっと変えるだけで、世界が美しく見えるという、その考え方に、子供たちの中には、きれい事だと思う方もいるかもしれないが、当時のその環境で生きることを想像してみてほしい。 ケイティの家族は貧しく、両親は子供たちのために、ほとんど働き詰めで、子供たちの相手は、専らおじさんがすることが多く、学校ではほとんど相手にされず、ささやかな日系人たちの集まりで、日々を過ごすことを。 ただ、どんな状況でも変わらないのが、自然の存在であり、草の上に寝転がって眺める星空や、トウモロコシ畑の風を感じる気持ち良さには、他では代えがたい幸せを感じさせられ、何だか私も嬉しくなる。 しかし、そんなケイティ一家の元には、さらに辛い出来事が起きてしまう。 ネタバレになるので詳細は控えるが、それは人生において、遅かれ早かれ避けられない出来事ではあるが、状況によっては、抑えきれない怒りや悲しみ、絶望感に震えることもあるだろう。 この作品で私の心に残ったのは、そんな状況においての、家族の再生に向けた気持ちの変化の、丁寧で細やかな描写でした。 人は時により、絶望することもある。 今度こそ、絶対に無理だ、もう全てを投げ出してしまいたい、何もしたくないんだ、と。 しかし、そんな時であっても、品位を失わない人もいるし、他人の事を気にかける人もいるし、人の教えを健気に守り通そうとする人もいる。 そこには、無意識に子供から大人へと変わっていく、ひとつの成長も見られる。 それらの描写を思い出すことで、私たちの人生に起こるであろう、様々な困難を乗り切ってほしいという願いにも思えた、この作品は、著者にとって初のYA(ヤングアダルト)作品です。

Posted by ブクログ

2021/04/25

学校図書館にカバーのない状態で置かれていた本なのだが、タイトルと著者名が気になり、いつか読みたいと思っていた。 アメリカ南部に暮らす、日系人1世と2世の家族の物語を次女ケイティの視点で描く。 アメリカに移住した日本人の苦労、我慢強さがひしひしと伝わってくる。貧しくつらい日々に...

学校図書館にカバーのない状態で置かれていた本なのだが、タイトルと著者名が気になり、いつか読みたいと思っていた。 アメリカ南部に暮らす、日系人1世と2世の家族の物語を次女ケイティの視点で描く。 アメリカに移住した日本人の苦労、我慢強さがひしひしと伝わってくる。貧しくつらい日々にも幸せを見出し、一日一日を懸命に生きる人々。 リトルトーキョーのあるカリフォルニアへの移住者の話はドラマにもなったりして、わりと知られているが、南部の工場で酷使されていた日系人がいたことは、あまり知られていないだろう。 コロナ禍でアジア系へのヘイトクライムが大きな問題となっているが、アジア系への偏見は昔からある。 でも、必ず味方になってくれる人もいる。 作者の原体験を元に書かれている物語のようだが、もっと多くの人に読まれるといいな…。 こういう本が図書館に埋もれないように努力しなくては。 2020.12.15

Posted by ブクログ

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