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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2004/04/10 |
JAN | 9784878935947 |
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
孤独で悲壮な感じとメトロの薄暗さがとてもマッチする。パリのメトロの薄汚さは小説向きだと思います(いい意味で)。
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この本は、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真が表紙となっている。パリのカフェの一瞬を捉えた写真だが、この小説の物語とシンクロしていて印象深い。 物語は、孤独なパリジェンヌのテレーズが死んだはずのママンに似た人を見掛けるところから始まる。ママンの面影を求めて孤独にさまようテレー...
この本は、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真が表紙となっている。パリのカフェの一瞬を捉えた写真だが、この小説の物語とシンクロしていて印象深い。 物語は、孤独なパリジェンヌのテレーズが死んだはずのママンに似た人を見掛けるところから始まる。ママンの面影を求めて孤独にさまようテレーズ。それは「かわいい宝石」と呼ばれていた頃の、不幸せな少女時代を思いながら、自分を理解しようとする自分探しでもあった。 まるでフランス映画を観ているかのように、感性に訴える情緒豊かな作品。物寂しい晩秋に読みたい物語です。
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パトリック・モディアノらしい過去の自分探しに囚われた孤独な少女の物語。 1960年代のヌーヴェルヴァーグのような世界観が底辺に垣間見られ、フランス映画らしい趣の作品であったとも思う。 パリを始めとした情景や地理的配置が随所に散りばめられており、そういう面においてもフランスの空気を...
パトリック・モディアノらしい過去の自分探しに囚われた孤独な少女の物語。 1960年代のヌーヴェルヴァーグのような世界観が底辺に垣間見られ、フランス映画らしい趣の作品であったとも思う。 パリを始めとした情景や地理的配置が随所に散りばめられており、そういう面においてもフランスの空気を存分に味わえる作品であった。 19歳のテレーズはある日、地下鉄内の動く歩道でママンらしい人を見かけた。モロッコで死んだと聞かされていたママンであったが、後をつけその女性のアパートを住所をつきとめるテレーズ。かつて幼い時にママンから「かわいい宝石」と呼ばれ、ママンとの生活や別れの記憶がまざまざと再現されていく。 ママンと再会すべきか悩むテレーズ。いまの「わたし」はどうしてここにいるのか・・・。 ママンに捨てられ天涯孤独な少女の、行く先の見えない閉塞感を見事に表現している作品となっている。 ところどころで過去の記憶と交錯し、不安な少女の心情の細やかな揺らめきが読者に迫ってくる。 過去の記憶からの自分探しの物語はパトリック・モディアノの得意とする畢生のテーマであり、作者自身の記憶とのパラレルな交錯が良く表れた作品であったと思う。 全体的に重苦しい感じがする物語であったが、抑制の効いた淡々とした展開がある意味、読者に映画を観ているかのような第三者感を醸し出していた。 結局、ママンはどうなったかは謎のままであり、ベビーシッター先の家族の関係や行方も謎のまま過ぎ去ってすっきりとしないもやもや感は残ったが(笑)、男友達や薬局の女の人といった一見関係性が薄そうな人たちの心温まる手助けが読者に安堵感を与えてくれていた。 また、最後まで閉塞感は解消されないままやはりフランス映画のような終わり方をするのかと思いきや、新たな生活への光が少し見えたのも救いであったと思う。 優しいいたわりの上に、テレーズが追体験するかのようなベビーシッター先の少女家族の消失と彼女のその後の行動は、彼女の人生のリセットと再生を暗示するものだったといえよう。 自分的にはこれぞフランス!という空気が味わえたのが良かったですね。
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