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日本のもの造り哲学

藤本隆宏(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞社/
発売年月日 2004/06/25
JAN 9784532311391

日本のもの造り哲学

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商品レビュー

4.3

24件のお客様レビュー

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2023/04/24

地に足がついた感のある戦略論で基本的に共感がもてる本です。なにより藤本氏自身の言葉で語られているのがいい。アーキテクチャーによる分類、裏の競争力、表の競争力、組織力といったフレームワークは製造業だけでなくすべての企業にあてはめることができるでしょう。私はサービス業勤務ですが、うち...

地に足がついた感のある戦略論で基本的に共感がもてる本です。なにより藤本氏自身の言葉で語られているのがいい。アーキテクチャーによる分類、裏の競争力、表の競争力、組織力といったフレームワークは製造業だけでなくすべての企業にあてはめることができるでしょう。私はサービス業勤務ですが、うちの会社はどこが強いかな?とこのフレームワークを応用して考えてみました。 1冊読めば「モジュラー」「インテグラル」などの用語はもう体の一部として染みこむでしょう。私は、この分類自体は大した発見ではないと思うけれど、製品アーキテクチャーと組織力の相性や裏の競争力と表の競争力とのつながりを強調している点が、特に重要だと感じました。組織力についてはまだ体系化されていないようなので今後はそこの研究をしていただけるとより洗練されたモデルになる気がしました。

Posted by ブクログ

2018/10/08

藤本隆宏氏を読み漁ることにした。本書は2004年の書。 「一般に、もの造りの現場で人々が何か新しい製品や工程を設計するとき、どのようなものの考え方で設計するかは、製品によって違いがあります。そうした製品・工程の基本的な『設計思想』のことを『アーキテクチャ』という。」として、「アー...

藤本隆宏氏を読み漁ることにした。本書は2004年の書。 「一般に、もの造りの現場で人々が何か新しい製品や工程を設計するとき、どのようなものの考え方で設計するかは、製品によって違いがあります。そうした製品・工程の基本的な『設計思想』のことを『アーキテクチャ』という。」として、「アーキテクチャに基づく戦略論」を展開している。 楠木先生は、競争優位には、SP(Strategic Positioning)とOC(Organizational Capability)という2つの方法があると整理しているが、本書では、日本のもの造りに陰りが見えているという一般的な捉え方は不適切であり(=表の収益力は、その時の戦略や競争環境に左右される)、日本のもの造りのOCにおける優位性は健在だし、失ってはならないものだと説いている。 本書にたびたび「擦り合わせ」という言葉が登場するが、この言葉いかにも日本人らしく、日本人が得意な分野だと思う。それは、もの造りの現場に限らないことだろう。

Posted by ブクログ

2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2004年刊行。著者は東京大学大学院経済学研究科教授兼ものづくり経営研究センター長。◆本社からでなく「ものづくりの現場からの経営学」を標榜してきた著者が、元気のない日本の製造業の実情を説き起こし、単純な分析の誤謬を修正しつつ、実際の問題点も論じる。キーは、摺り合わせ型(例セダン型自動車)とモジュラー型(例 デスクトップ型パソコン)の分別と、これを鉄鋼・化学等の産業分野でなく、製品の製造工程の内実、製品の利用目的・箇所毎に分析すべきとする点。◇また、米、欧、中、韓、東南アジア毎の特徴も解説。 ◇「疑似オープン・アーキテクチャー」(汎用部品やシステムを強引に結合)するタイプの中国(新幹線が判り易いか)。部品やその統合に関する技術進歩が望みにくい問題点の外、一部では部品等の質の向上が図られている点、カップラーメンの新商品開発の如き大量の種類の市場投入⇒販売不振商品の早期撤退⇒売れ筋の爆発的な大量生産という特徴を切って見せ、なかなか面白い。◇日本の製造業に関し、自社・顧客・競合他社・市場等を分析した製品の位置取りが下手な点が、利益向上を阻害するというのも、ほほっと思わされる。 勿論、日産とルノーの提携シナジー(利用技術面と工業デザイン)の真の意義、トヨタの凄さ(改善回数が1日3回位)、他社の基幹部品の製造で光る企業、日本企業ながら大量低価格生産で世界トップシェアを誇る企業等、単純分析が如何に浅薄かを教えてくれる。◆個人的に製造業と関わることはないが、有益な示唆を受けた書。◆また、多能工労働者を二種に分け、長期的な現場教育・経験が不可欠の場面(つまり正社員化の必要が大)も指摘。◆PS.3Dプリンターの技術革新がもたらす意味は、04年刊行のためか、触れられない。

Posted by ブクログ

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