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暗黙知の次元 ちくま学芸文庫

マイケルポランニー(著者), 高橋勇夫(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2003/12/10
JAN 9784480088161

暗黙知の次元

¥825

商品レビュー

3.9

48件のお客様レビュー

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2024/02/05

 「暗黙知」という言葉はご存知ですか。人は「言葉にできるよりも多くのことを知ることができる」とこの本では表現されていますが、人は必ずしも言葉では説明できないけれども、思考に基づいて様々な行動を表出させています。それを著者は「暗黙知」としています。  この本では、暗黙知には機能的側...

 「暗黙知」という言葉はご存知ですか。人は「言葉にできるよりも多くのことを知ることができる」とこの本では表現されていますが、人は必ずしも言葉では説明できないけれども、思考に基づいて様々な行動を表出させています。それを著者は「暗黙知」としています。  この本では、暗黙知には機能的側面、現象的側面、意味論的側面、存在論的な側面の4つの側面があると説明されています。そして、暗黙知が発揮される仕組みや、暗黙知の構造が人間の動作を包括する仕組みなどについても論じられています。  人の思考や行動を捉えようとする研究などでは、暗黙知という視点は欠かせないと思います。人の思考や行動などに興味・関心がある方は、ぜひ一度読んでみてください。 (ラーニング・アドバイザー/教育 FUJI) ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/volume/4093079

Posted by ブクログ

2023/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

専門性の高い仕事をどうやってシステム化するかということにおいて暗黙知の形式知化というのは大きなテーマだ。もともとプロフェッショナルサービスの生産財としての情報を提供するシステムについての開発マネジメントを研究テーマとしていたことが背景としてあり、先日紹介してもらったので読んでみたのがマイケルポランニーの暗黙知の次元だった。 読んでみると、いや難解!(汗)150ページくらいだからさらっと読めるだろ、と夏休みの読書の1冊でほかにも3冊くらい読めると思っていたんだけど、実際に夏休みに読めたのは上野千鶴子著「情報生産者になる」とこの本の2冊だけ。 「私たちは言葉にできることより多くのことを知ることができる」といういわゆる暗黙知の事実が議論の起点になっている。1章で暗黙知の基本的な構造について対象を知ることと方法を知ることから現象的、意味的な考察として論じているのだけど、いったん読んでノートに話の構造を書き出してみないともうついていけない・・・。なんでこんな言葉使いで訳されているのだろうと思うくらい無駄に難解な言葉で書かれている印象を受けた。認識論とか認知心理のような考え方の理解としてはとても参考になった。へぇ、と思ったことをいくつかまとめておこうと思う。 「あけすけな明瞭性は複雑な事物の認識を台無しにしかねない」 これは、シンプルに本質に迫ろうとしたらそぎ落としてはいけない部分まで捨てられてしまいかねないという意図だと理解できる。暗黙知を形式知化する過程で必要なところまで落としてはいけないよ、という注意だけど確かに暗黙知として形式知化したときの価値を考えるとなるほどと思える。 「全ての研究は問題からはじめなければならない。見えないものが見えること、見ると信じることを暗に認識している。これが事実なら問題が妥当なものになる」 これは、上野千鶴子著「情報生産者になる」にもあった研究の実行可能性の検討と同じようなことを言っていると思う。確かに暗黙知としてそこに存在はしているけど、認識されていないものや見過ごされているものにスポットライトを当てるということが、研究で明らかにするということなのだと考えたらもっともな話だ。そうか、見えないものが見えると信じることを暗に認識している、というのはものすごい観念論だけど、確かに研究者としての個性はそこにあるんだろうなと思う。 文章自体の構成は難解だけどしっかりしているのに、自分の語彙力のなさからなのかなんか読みづらさ満点だったな、と感じてしまった。国語が得意な人にレクチャしてもらいたい。時間がたったらまた読んでみようと思う。ノートで復習して読んだらもう少しすんなり分かるかな。

Posted by ブクログ

2023/04/06

咀嚼できていないと思うが、人の顔を見て、誰かは分かる、しかし、それを言葉にすることはできない。味もそうだし、感覚もそう。それが暗黙知。今まで暗黙知は悪しきことで、形式知化を目指すものと考えていたが、そうではない、暗黙知であるからこそ、の利点。ここが咀嚼できていない・・

Posted by ブクログ

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