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歌の翼に ピアノ教室は謎だらけ ノン・ノベル

菅浩江(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社/
発売年月日 2003/05/17
JAN 9784396207649

歌の翼に

¥110

商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2010/05/28

琴線に触れる作品。人…

琴線に触れる作品。人間性をテーマに、ミステリ風味に仕立てた傑作。ただ自分的にはこの作家はSFなどの方がテーマの追求が深くおもしろいとおもうのだが。

文庫OFF

2014/08/02

人が死なない日常のミステリー系の話だけど、舞台が楽器店にあるピアノ教室なので、音楽が絡むところが面白かった。 わけありピアノ教師の亮子先生の過去は確かに重いものではありますが、心配してくれる周囲の人がいることもあり、やはりちょっと贅沢な悩みなのかなと思わなくもない。 最後、前向き...

人が死なない日常のミステリー系の話だけど、舞台が楽器店にあるピアノ教室なので、音楽が絡むところが面白かった。 わけありピアノ教師の亮子先生の過去は確かに重いものではありますが、心配してくれる周囲の人がいることもあり、やはりちょっと贅沢な悩みなのかなと思わなくもない。 最後、前向きになれていたところは良かった。

Posted by ブクログ

2012/12/05

うわあ、面白いっ! 優しい気持ちになれるっ! 菅さんのミステリはやっぱりいいなあ。 あらすじ: 街中の小さな楽器屋の二階には、その楽器屋夫婦の経営でピアノ教室が開かれている。見た目も中身もお嬢様然とした亮子はそこでピアノの先生をしながら、子供たちが抱えるちょっとした秘密や言いに...

うわあ、面白いっ! 優しい気持ちになれるっ! 菅さんのミステリはやっぱりいいなあ。 あらすじ: 街中の小さな楽器屋の二階には、その楽器屋夫婦の経営でピアノ教室が開かれている。見た目も中身もお嬢様然とした亮子はそこでピアノの先生をしながら、子供たちが抱えるちょっとした秘密や言いにくいことをその柔らかい雰囲気でくるんで、心を開かせ打ち明けてもらう。そしてお嬢様に似合わぬ鋭い面を見せて、問題を解決してしまうのだ。柔らかい時間が流れる中、近所で変質者が出没するという。その噂を耳にした亮子は、倒れてしまうのだが――。彼女の過去に何が? 読んでいて心地いいの。お嬢様でぽやぽやしている亮子だけど、イライラせず逆に子供たちみたいに癒されてしまった。 推理小説のあの推理小説臭を感じさせない、物語として楽しいミステリだからこそ楽しい。謎はあのマイウェイの人の話みたいな、いかにもミステリの舞台装置みたいなものもあれば、子供らしい競争をどうやって解決するか、という微笑ましい物まで。大きな謎ではないけれど、子供たちが直面する問題を解き明かすのではなくていかに上手く解決して、いい方向に持ち込むか、という流れがとても読んでいて快い。 そして亮子の過去。支えてくれている友人ってなんて偉大なんだろう。 お嬢様の亮子だけれど、そう見られたくない。お嬢様だから音楽大学主席なのも当たり前。上京は違えど、誰もが抱える悩みも描かれていて、共感する部分も多い。菅さんってやっぱり鋭いんだよね。 そしてピアノ。ピアノを習ってるってやっぱりどこかお嬢様的なイメージがあるのは解る。いや、私も習ってたから実際はそうじゃない人も沢山いるし(私もその一人だよ)、でもやっぱり優雅。でも音楽家として活躍できる人って一人握りなんだよね。よくて幼稚園や学校の音楽の先生。本書のピアノの先生は稼ぎは不安定だし、生徒数も減っている。そういう面も書かれていて、リアルだった。 うーん、まるで亮子先生のピアノ部屋にいるような気分になれる、素敵な一冊だった。

Posted by ブクログ

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