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トロルとばらの城の寓話 ポプラ・ウイング・ブックス10

トールモー・ハウゲン(著者), 木村由利子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社/
発売年月日 2002/11/01
JAN 9784591074183

トロルとばらの城の寓話

¥1,045

商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2013/02/06

「あたし、ここよ」 その人はそう言ってエルムの前に現れた。 そのときからだ。 父さま陛下の支配する「白い城」に乱れんばかりの赤いばらが咲き誇り、黄金はちみつが真実を奏で、母さま陛下が懐かしい歌を歌うようになったのは。 ねえエルム。 世界の果てはどこにある? 宵ば...

「あたし、ここよ」 その人はそう言ってエルムの前に現れた。 そのときからだ。 父さま陛下の支配する「白い城」に乱れんばかりの赤いばらが咲き誇り、黄金はちみつが真実を奏で、母さま陛下が懐かしい歌を歌うようになったのは。 ねえエルム。 世界の果てはどこにある? 宵ばらが咲く。 城を包みこむのは、むせかえるほどのばらの香り一一。 「わたしはここにいるわ。おまえが大好きよ」 「おそすぎたわ、母さま」 *** 深いと思いました。そして少し難しい。1回では足りない、そう感じさせる物語です。 ばらが鮮やかに香る寓話世界。それもみずみずしい花の香りではなく、ばらを焼いたような甘く苦い香りの似合う物語。 誰かがそう書いていて、なるほどと思いました。 表現がとても美しいです。でもこれが現代を投影した世界だと言われると、なんだか悲しい気がします。

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2012/12/15

読み始めてから中盤くらいまでは読み進めてもお話の強弱がなくてあれ?って感じでした。 でも、終盤になって行くにつれすごく引き込まれたのを覚えています。 言葉とかモチーフが綺麗だったことと終盤の心をざわつかせる展開が見事な対比でした。 読後の余韻は格別。 今でも大好きな作品です...

読み始めてから中盤くらいまでは読み進めてもお話の強弱がなくてあれ?って感じでした。 でも、終盤になって行くにつれすごく引き込まれたのを覚えています。 言葉とかモチーフが綺麗だったことと終盤の心をざわつかせる展開が見事な対比でした。 読後の余韻は格別。 今でも大好きな作品です。 内容はまさに寓話っていう寓話でした。 お城、王子、バラなどのモチーフが好きな人にオススメです。 中学生のときに読んだので細かい内容は…うん!

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2008/05/29

ファンタジーの美しい世界と美しい語り口によって描かれる、権力と支配とそしてそれから逃れる旅の途上。 親と子ども、父と息子。そして姉。 あらすじと装丁の美しさでうっかり異世界耽美ファンタジーだと思って買ってラストに驚愕した本。ある意味がっかりもしたけど、でも、ある意味忘れられない...

ファンタジーの美しい世界と美しい語り口によって描かれる、権力と支配とそしてそれから逃れる旅の途上。 親と子ども、父と息子。そして姉。 あらすじと装丁の美しさでうっかり異世界耽美ファンタジーだと思って買ってラストに驚愕した本。ある意味がっかりもしたけど、でも、ある意味忘れられない余韻が残りもする。この手の本は、必要とする人と、必要としない人がくっきり別れるのではないかな。必要でない人は、ある点では、必要とする人よりも幸福なのだと思うよ。他の点では違うかも知れないけどね。 とりあえず異世界耽美ファンタジー好きが衝動買いしてしまった(笑)あらすじどうぞ。  「あたし、ここよ」その人は、そういってエルム少年の前にあらわれた。そのときからだ。父さま陛下の支配するたそがれの〈白い城〉に赤いばらがからみつき、黄金はちみつの木は真実の物語を語り、母さま陛下がなつかしい歌を歌うようになったのは。エルムの知っていた小さな世界は、ばらとともに大きく広がっていった――。

Posted by ブクログ

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