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さかしま 河出文庫

ジョリス・カルル・ユイスマンス(著者), 澁澤龍彦(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2002/06/20
JAN 9784309462219

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商品レビュー

3.9

35件のお客様レビュー

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2010/05/28

これも愛、あれも愛、…

これも愛、あれも愛、たぶん愛、きっと愛と歌ったのは松坂慶子だったか。その伝でゆくとこれも幻想小説、きっと幻想小説、となるかもしれない。”エロスの美術と物語”(美術社刊)を読めば、主人公デ・ゼッサントが具体的に愛した美術品が確認できる。ブレダンの”死の喜劇”やゴヤ、ルドンの銅版画。...

これも愛、あれも愛、たぶん愛、きっと愛と歌ったのは松坂慶子だったか。その伝でゆくとこれも幻想小説、きっと幻想小説、となるかもしれない。”エロスの美術と物語”(美術社刊)を読めば、主人公デ・ゼッサントが具体的に愛した美術品が確認できる。ブレダンの”死の喜劇”やゴヤ、ルドンの銅版画。全編を覆う”メメント・モリ”。

文庫OFF

2010/05/28

文学史にも登場する有…

文学史にも登場する有名な作品だが、実は読んでいる人間はたぶん多くない。学校の教科書でみつけた作品名は、楽しみで読むものではなく、教養でよむものだ、だからつまらない、という思い込みがあったら、この本に関しては捨てておいたほうがいい。好き嫌いはあろうが、僕にとっては究極の幻想文学であ...

文学史にも登場する有名な作品だが、実は読んでいる人間はたぶん多くない。学校の教科書でみつけた作品名は、楽しみで読むものではなく、教養でよむものだ、だからつまらない、という思い込みがあったら、この本に関しては捨てておいたほうがいい。好き嫌いはあろうが、僕にとっては究極の幻想文学である。

文庫OFF

2024/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世俗を厭い、人里離れた一軒家に自分の趣味を詰め込んだ理想郷を夢見た青年の話だった。 無邪気さを持っていたはずの少年が世の中を知るにつれ、いつしか偏屈な大人になっていた。資産はあるが孤独であったことが少なからず影響していると思う。 孤独で静かな部屋で語られているのに、その内容は何よりも刺激的で歪んだ情熱がある。文学や芸術分野において独自の講釈を垂れているけれど、終始人間味が感じられて好ましい目で見ていた。知らない作品の評価でも、その熱意によって読まされてしまう。 旅行に出ようとして、目的地に行かずに外食だけして帰ってきたときはちょっと面白かった。憎めないところがあるのだ。 次第に神経症が悪化して生きるか死ぬかという状態になり、健康的な生活のために街に戻るときになってやっと本心が見えるところが良かった。デ・ゼッサントは堕落した人間や組織が嫌いなだけであって、信仰心自体はあるのではないかと思わされた。 途中、サディズムについて語っているのが印象的だったが、デ・ゼッサントがこれまでやってきたことも、根底に信仰あってこそ神を汚す行為だったのではないかと思うのだった。

Posted by ブクログ

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