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悲しき熱帯(2) 中公クラシックス

クロード・レヴィ・ストロース(著者), 川田順造(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2001/05/10
JAN 9784121600073

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商品レビュー

4.1

28件のお客様レビュー

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2023/12/29

本書には西洋文明を批判する民族学者としての自らの立ち位置をも相対化する著者の視線が織り合わされており、とりわけ終盤近くでそれが強くせり出してくる。したがって、彼の西洋文明批判に無邪気な喝采を送っていた読者は最後に足下をすくわれることになる。 挿入された戯曲『神にされたアウグスト...

本書には西洋文明を批判する民族学者としての自らの立ち位置をも相対化する著者の視線が織り合わされており、とりわけ終盤近くでそれが強くせり出してくる。したがって、彼の西洋文明批判に無邪気な喝采を送っていた読者は最後に足下をすくわれることになる。 挿入された戯曲『神にされたアウグストゥス』では、世俗に背を向けながら、実はそのことによって世俗の名声を得ようとしていた探検家の自己欺瞞が抉り出されるが、まさしくそれはレヴィ=ストロースの自画像である。民族学者は各々の社会の選択は相互に比較できず、それらはみな等価であると言う。しかし自分たちの社会では不正や悲惨を弾劾するのに、研究対象の社会でそれが生じても黙認するというのは矛盾ではないのか。その社会に同化できない以上、学問的な観察に踏みとどまるべきなのだろうか。こう自問するレヴィ=ストロースは自らの寄って立つ文化相対主義が孕むジレンマを直視しており、手放しで未開社会を礼讃しているわけではない。後年のサルトルとの論争を予感させるが、歴史の名においていとも簡単に現実への「アンガージュ」を説くサルトルの深刻ぶった楽天性に比して、レヴィ=ストロースのペシミズムがいかに深い葛藤を経たものであるかがうかがえる。 彼は民族学という学問の意義を固く信じながら、同時にその限界も痛切に自覚していた。それゆえの矛盾・葛藤をどこまでも真摯に引き受け、なお情熱と理性を失わず、自らの倫理においてそこに踏みとどまる。そして「他の社会をよりよく知ることによって、われわれは、われわれの社会から自分を切り離すことができる」という希望をもって「社会状態に内在している自然人の形態を再発見すること」に人類の未来を託そうとする。かつてこれほど誠実な民族学者がいたであろうか。再読し終えて改めて思うが、その型破りなスタイルにもかかわらず、何度でも読み返したい20世紀の「クラシック」である。

Posted by ブクログ

2023/07/25

第九部の最後の二章(「タクシーラ」「チャウンを訪ねて」)は蛇足だったのではないか。たぶん、原文が難しかった体と思われるが、訳も意味不明なところが多々見受けられた。

Posted by ブクログ

2023/07/21

Iよりは、読み進めやすいが、第九部の回帰以降は難解。何故ここに載せてるのだろうかと、思いながら無理くり読み進め、難解だし、執筆時代を鑑みてもイスラムに対する認識が…読み難い。 何年か後に読み直して、理解できることがあるのだろうか…。訳の問題か。文章として成立してる?と思い、一文...

Iよりは、読み進めやすいが、第九部の回帰以降は難解。何故ここに載せてるのだろうかと、思いながら無理くり読み進め、難解だし、執筆時代を鑑みてもイスラムに対する認識が…読み難い。 何年か後に読み直して、理解できることがあるのだろうか…。訳の問題か。文章として成立してる?と思い、一文一文読み砕きながら、読み進めようと努力するも、結果むなしく。 8部で読み終えてれば、いい気分。

Posted by ブクログ

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