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ロシア革命 レーニンからスターリンへ、1917-1929年 岩波現代文庫 学術11

E.H.カー(著者), 塩川伸明(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2000/02/18
JAN 9784006000110

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2009/01/20

 ロシア革命からスターリン独裁までの時系列的な整理を、学部生や一般読者にもわかりやすくカーがまとめた概説書。カーのソヴェトに関する大著は、全巻読む事は一般の読者には出来ないので入り口として彼の研究及びソ連史の導入として本書を読む利点はあると思う。  面白かった点は以下のような点。...

 ロシア革命からスターリン独裁までの時系列的な整理を、学部生や一般読者にもわかりやすくカーがまとめた概説書。カーのソヴェトに関する大著は、全巻読む事は一般の読者には出来ないので入り口として彼の研究及びソ連史の導入として本書を読む利点はあると思う。  面白かった点は以下のような点。第1に、概説書なので当然詳細には触れられていないが、革命で掲げられた理念や理想、目的が現実に次々と妥協して行き、誤摩化されられ、その正当化の為に下らない理論的、思想的議論へと傾斜して行き、これがスターリンの独裁体制を生む、素地と土壌を作った事。第2に、こうした過程は国内政策だけではなく、国際政策においても、国際的なプロレタリアート革命を目指す姿勢の挫折、一国社会主義政策への転換、そして外国の共産党組織の犠牲や切り捨て、裏切りという自己利益優先のリアリズム的外交の帰結として見て取れる事。これは、ソ連とその革命が所詮は、彼らが批判した欧米を中心とするリアリズム的世界観及びそれを是認した上での、リアリズム的権力掌握へと向かい、結果としてそれを結実させたという事実を明らかにする。無論、初期ソヴェトや革命初期は理想に燃える人々がいたのだろうが、トロツキーが言うように「裏切られた」のか、もしくはリアリズム的な見方で言うところの生存の為の選択かは、理解が異なるが、現実の悲劇という意味ではロシア革命から得られる事も多いような気がする。  カーについては、そのマルキスト的な姿勢を指摘する議論も多いが、彼の個人的な思いは別にして、方法論的アプローチや学術的姿勢にイデオロギー的要素はなく、むしろ現在のリアリストが本書を読めば、「理想やその価値、そしてその下で生まれる規範等と言う美辞麗句を並べても、所詮は権力を基盤とし、それを自らの手に収め、国家の拡大と生存をはかって行く過程に生じた一つの現象にすぎなかった」とロシア革命を冷笑出来る側面もあるし、逆にリベラリストが「現実の権力政治やその下で犠牲となっている人々が多くいる中でロシア革命はそれに対する一つの代替案を提案しようとしたが、それが現実との妥協や民主主義の犠牲、各国の介入等によって挫折し、またさせられた」と見る事が出来る側面もある。

Posted by ブクログ

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