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誰がパロミノ・モレーロを殺したか ラテンアメリカ文学選集6
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 現代企画室 |
発売年月日 | 1992/08/20 |
JAN | 9784773892116 |
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誰がパロミノ・モレーロを殺したか
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
初リョサ。ミステリー仕立てだが純文学風でもあり、風刺的でもある。なかなか読ませる作品。「緑の家」位は読んでおかないといけないか。 この「ラテンアメリカ文学選集」、揃えたいけど薄い割に値段が高い。
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2013.3記。 バルガス・リョサの推理小説仕立ての中編。石ころだらけの原野で磔にされた惨殺体。被害者の空軍志願兵パロミノ・モレーロの足跡を追う若き警官リトゥーマと老練な上司シルバ警部補。 軍の厚い壁、そしてペルーの貧しい村落の閉鎖性に阻まれながら、徐々に事件の真相に迫っていく...
2013.3記。 バルガス・リョサの推理小説仕立ての中編。石ころだらけの原野で磔にされた惨殺体。被害者の空軍志願兵パロミノ・モレーロの足跡を追う若き警官リトゥーマと老練な上司シルバ警部補。 軍の厚い壁、そしてペルーの貧しい村落の閉鎖性に阻まれながら、徐々に事件の真相に迫っていく。 ペルーの白人社会と混血を中心とした地場の共同体との間には埋めがたい断絶があり、さらにその上には経済を支配する米国人と現地白人との断絶がある。近代国家の機能としての警察は、そのいずれからも受け入れられていない。推理小説だからはっきり書くわけにはいかないが、結末部分で真犯人判明のカタルシスを味わったと思いきや、最後の最後で結局より深いペルー社会の抱える闇に向き合わされるという、何ともやるせない読後感。 物語は比較的シンプルに進行していく。「チボの狂宴」「世界終末戦争」のような長大さはなく、今回は少しもの足りないかも、と読み始めたがやはり圧倒的に引っ張り込まれた。ところどころのギャグも相当笑える。断りなく場面が切り替わる手法はお約束だが、エンターテインメントに徹していて読みにくくはない。やっぱり面白い。
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ノーベル賞作家バルガス・リョサの推理小説。ミステリーとしては可もなく不可もなくの出来映え。 陰謀論を語る町の人々の他愛なさと、事件の真相の下世話さ、メインストーリーの脇で語られる警部補の恋の脱力的な結末。これらが描くペルー社会の、何でもない等身大の姿が、何ゆえか愛らしく思えるのは...
ノーベル賞作家バルガス・リョサの推理小説。ミステリーとしては可もなく不可もなくの出来映え。 陰謀論を語る町の人々の他愛なさと、事件の真相の下世話さ、メインストーリーの脇で語られる警部補の恋の脱力的な結末。これらが描くペルー社会の、何でもない等身大の姿が、何ゆえか愛らしく思えるのは、作家の力によるのだろう。
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