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みずから我が涙をぬぐいたまう日 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:みずから我が涙をめぐいたまう日.月の男. 著書目録:p295~299 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1991/02/10 |
JAN | 9784061961142 |
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みずから我が涙をぬぐいたまう日
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
とてつも無い粘り気の…
とてつも無い粘り気のあるキャラクターがおりなすストーリー2編を収録。
文庫OFF
1文が10行にわたることもあり、さらに側から見れば発狂した者の口述記録でもあるため、完全に排他的な文体となっており、私も数ヶ月前に一度読み始め、途中で断念することとなった。 今回また読み始めたのは、大江の晩年の作品『水死』を読むことを目指すにあたって避けては通れない作品だからであ...
1文が10行にわたることもあり、さらに側から見れば発狂した者の口述記録でもあるため、完全に排他的な文体となっており、私も数ヶ月前に一度読み始め、途中で断念することとなった。 今回また読み始めたのは、大江の晩年の作品『水死』を読むことを目指すにあたって避けては通れない作品だからである。 「純粋天皇」というセンシティヴかつ荘厳なテーマを、なかば発狂した者の口述を通したユーモラスな文体を採用したおかげで、また小説という“フィクション”が保険として働いてくれるおかげで、重々しくなり過ぎずに扱えている。 この本を読んで、自分は大江作品の中でも神秘主義に重きを置いた作品の方が好きだと気づいた。もちろん、この本でも神秘主義を利用して「純粋天皇」の神格化を有効に表せているのだが。 大江の「父と天皇制」というテーマは、歴史や政治に疎い私にはまだ尚早なのかもしれない。 とりあえず今は『懐かしい年への手紙』『燃えあがる緑の木』に共に通底する命題である「魂のこと」に触れた地続きの作品である、『宙返り』を読みたい。
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大江健三郎「みずから我が涙をぬぐいたまう日」 なぜ今までこの作品を未読だったのか非常に悔やまれる! やはりこの時期の大江作品は神憑っている。 物語の進行上かなり重大な新事実を、 さも当たり前の事ででもあるかのように 関係詞節内にさらっと入れる手法は、 明らかにフォークナー、マル...
大江健三郎「みずから我が涙をぬぐいたまう日」 なぜ今までこの作品を未読だったのか非常に悔やまれる! やはりこの時期の大江作品は神憑っている。 物語の進行上かなり重大な新事実を、 さも当たり前の事ででもあるかのように 関係詞節内にさらっと入れる手法は、 明らかにフォークナー、マルケスからの影響だろう 2012-09-20 00:42:55 Twitterより
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