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人生をよりよく生きる技術 講談社学術文庫

アンドレモーロワ(著者), 中山真彦(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1990/08/10
JAN 9784061589360

人生をよりよく生きる技術

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2019/08/15

アンドレ・モーロワ『人生をよりよく生きる技術』 190809 ところで正しい思考とは何か?それは、われわれの頭のなかにある世界の小規模が、現実の巨大な世界を可能なかぎり正確に反映するようにすることである。われわれの小宇宙の諸法則が、大宇宙のそれとほぼ一致するなら、頭の中の地図が...

アンドレ・モーロワ『人生をよりよく生きる技術』 190809 ところで正しい思考とは何か?それは、われわれの頭のなかにある世界の小規模が、現実の巨大な世界を可能なかぎり正確に反映するようにすることである。われわれの小宇宙の諸法則が、大宇宙のそれとほぼ一致するなら、頭の中の地図が、われわれの旅すべき国を比較的正確にあらわしているなら、そのときはわれわれも、自分の要求や欲望、または心配ごとに、ぴたりとかなった行動ができるであろうと、いくらかは期待しうるであろう。 11 早合点だけが誤りのもとではない。先入観がまたそうである。われわれの精神は平らな鏡ではない。ものをゆがめて映してしまうのだ。 26 そうやって考えぬいたこと、観察したこと、引きだした法則は、彼の肉体の中にきざみこまれるのでなければならない。思考は彼の存在の「深層」にまで達し、彼はすぐれた反射運動の塊とならなければならない。そうして初めて人は、ことを決するにあたり、電光石火のごとくすみやかに処し、よってほぼあらゆる状況に対応することができる。 45 われわれの得た知識は、必要に応じておのずと頭に浮かんでくるようでなければ、本当にわれわれのものだとはいえない。 47 毎朝、遠い外国に戦争情報を集めるのに一時間、その戦争のもたらすであろう結果について嘆くのに一時間をついやすとしたら、そういった時間は祖国のために何の役にも立たないばかりか、いちばん取り返しのつかない財産をいたずらに浪費することになる。一回かぎりのわれわれの短い人生を。 110 夜のしじまと魂の沈黙の中で、ちっぽけなもの、けちくさいことをいっさいはき清めた広大な地面に、恒久的な大建築物の基礎がすえられるのだ。「おお、孤独よ。私がいやしい人間にならなかったのは、ひとえに君のおかげだ」とバレスはいった。つけ加えていおう。おお、孤独よ。私が弱い人間にならなかったのも、君のおかげだ、と。 112 ヴァレリイ・ラルボーは読書を「罰せられざる悪癖」と呼び、デカルトは反対に「過ぎし時代のもっとも教養のある人士との会話ある」とした。両者ともに正しい。 131 彼らは本に読まれるのであって、本を読み、それを解釈するのではない。読んだ本を自分の精神の中に取り入れ、自分のものにしようというのではない。 132 たくさんの作家を表面的にだけ知っているというよりも、何人かの作家といくつかの主題について完全な知識を持つ方が良い~これこそ友とすべきだという人が見つかったら、その人とともに世間づきあいをはなれるべきである。モンテーニュ、サン・シモン、レッス、バルザック、プルーストと親しくするというだけで、人生は充分豊かになりうる。 133   詩と歴史を学べば、人間の情念をよりよく知ることができる。行動型の人にとっては、教養はときとして心の静けさを取りもどすべき休息の場ともなる。秩序と明晰さの手本も、教養から得られる。 172 いっぽう文学や哲学や歴史を学ぶ意味は、何よりもまず生きた世界についての思考を育て、その思考をねりあげること、それによって知性を広げ柔軟にすることにある。要するに、人生がくり広げる無限の領域に直面したとき、精神が豊かに活動しうるようにすることである。 173

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2014/01/18

140118 中央図書館 昔、持っていた。ちょっとスノビッシュなテイストだが。 老いについての警句が沁みるようになった。 青年から老年への移行は、とてもゆるやかなものであるから、変わっていく当人がほとんど変化に気がつかない。・・ところが秋は、あたかもマクベスを包囲した軍勢のよう...

140118 中央図書館 昔、持っていた。ちょっとスノビッシュなテイストだが。 老いについての警句が沁みるようになった。 青年から老年への移行は、とてもゆるやかなものであるから、変わっていく当人がほとんど変化に気がつかない。・・ところが秋は、あたかもマクベスを包囲した軍勢のように、黄色の斑点もまだほとんどついていない夏の木の葉に身を隠しながら、そっと前進しているのだ。(『年をとる技術』より)

Posted by ブクログ

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