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畏怖する人間 講談社文芸文庫

柄谷行人(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1990/10/10
JAN 9784061960992

畏怖する人間

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2020/11/20

柄谷行人 「畏怖する人間 」 夏目漱石の存在論的な恐れ(内側から見た私)を抽出し、その系譜として 小林秀雄、吉本隆明、江藤淳らの思想的到達点をたどる構成。夏目漱石から吉本隆明への系譜はわかりやすかった。 意識と自然(漱石試論1) 漱石小説の二重構造を指摘し、漱石の存在論的な...

柄谷行人 「畏怖する人間 」 夏目漱石の存在論的な恐れ(内側から見た私)を抽出し、その系譜として 小林秀雄、吉本隆明、江藤淳らの思想的到達点をたどる構成。夏目漱石から吉本隆明への系譜はわかりやすかった。 意識と自然(漱石試論1) 漱石小説の二重構造を指摘し、漱石の存在論的な恐れ から漱石の内的世界を論じている 意識と自然とは *意識=自分に始まり自分に終わる=自分=社会 *自然=当然あるべき世界〜社会の規範と背立する=存在しないもの *自然と人間の関係〜人間は「自然」を抑圧し、無視して生きるが、それによって自らを荒廃させるほかない 漱石は人間の心理が見えすぎる自意識の持ち主だったため、見えない何ものかに畏怖する人間だった 漱石の内的世界 *社会に背立する私 *正体不明の不安〜私はどこから来て、私は何であり、どこへ行くのか *行き止まりの先にまだ奥がある 吉本隆明 *人間はもともと社会的人間ではない〜孤立して、自由に食べ考える「個人」であればいい〜自立とは孤独であること *吉本隆明が自立の根拠にすえているのは「自然」 吉本隆明は親鸞に「心理を乗り超えたものの影」をみた *善悪を決定するのは、人間の心理(意識)でなく、規範でもなく、それらを超えた何か *人間の善悪を「無意識の構造〜主観的な恣意性を超えた構造」において見る 漱石小説の二重構造 *倫理的位相と存在論的位相 *他者としての私(外側から見た私)と他者として対象化しえない私(内側から見た私)

Posted by ブクログ

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